TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#2】布教させてください

執筆:工藤遥

2026年5月16日

私は現在、でっかい沼にはまっている。
進んでハマりにいってるので、出る気はない。
MARVEL沼、終わりが無くて良い。
 
 
先日、映画館で観れていない(ハマる前だった為)『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が岐阜県でリバイバル上映していると知り、情報を集めようとスマホを触っていたはずが気がつくと新幹線の中にいた。

オタクは忙しい。やらぬ後悔よりやっちまった後悔、と掲げるが故、時に己の奇行に首を絞められたりするのもまた事実。各界隈のオタクさん達へ、ウチらよくやってるよ偉いよ。
 
 
 
今年は我々MARVELオタクにとって一大イベントとなる、新作アベンジャーズの公開が控えているので、秘めたる“I love you 3000”をぶつけたい。そしてあわよくば気になって欲しい。
 
 
 
  
「MAVRELって何から観たら良いのか分からない」とよく言われるがそれもそのはず、映画だけでも40本以上ある。本当は全てオススメしたいが今から始めるならば『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』だと思っている。
 
この作品は他作品との関連性がほぼない為、事前に履修すべきものが無いのだ。これだけ観ても分かるようにできている。
 
 
 
宇宙からやってくる脅威にスーパーヒーローが立ち向かういわゆるSFヒーロー作品。
市民権を得た、純粋な尺度でヒーローとして扱われている作品は、意外にも多くないのがMARVEL。超能力や風変りな武器での戦闘シーンがないと足りないと感じてしまうのでは?とオタクは思いすぎてしまう。布教する上で“思ってたんと違う“が多発して良いのは「良い意味で!」という枕詞がある場合に限るはず。
 
 
ファンタスティック4と呼ばれる4人のヒーローチームは、歴とした家族。家族同然とかではなく、夫婦がいて義弟がいて親友という構成からなる、非常に珍しいチームだ。
夫は妻子を守りたいし弟は姉を助けたい、男達が武力行使に失敗し躓けば、ヒロインが女性として母として声をあげ、それは同じ境遇の人に届き世界中がチームになる。ヒーローの顔とそれ以外の顔が、絶妙なバランスで溶け合っているからどちらにも説得力が生まれている。
 
ヒーローにも心溶かすパートナーが居て、身を預けたい仲間がいて、明るい未来が待つ我が子がいる。忘れがちだがヒーローである前に1人の人間なのだ。些細なことでも犠牲が付きまとう世界で、自分だけでなく私たちのその先の宝物まで一緒に守ろうとしてくれる姿は、どこか父や母に重なり、自分ごとのように感じれた。
 
 
 
私にはスーパーパワーも無いし、自分より世界の心配をして生きれる程、偉大な心は持ち合わせていない。仮にスーパーパワーがあったって、身を削って戦うという選択はしないだろう。薄情だと思うが、私は清く正しくやってくる明日をどう迎え討つか考えるだけで胸焼けがするんだから、戦えっこない。だから、彼らに託すのだと、好きなのだと思う。
 
 
どんな入口でもとびっきりの出会いが待っているMARVEL。まだ間に合うのでぜひ!
 

プロフィール

工藤遥

くどう・はるか|俳優。1999年10月27日生まれ。埼玉県出身。
2018年より俳優活動を本格的にスタート。特撮ドラマ『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』にてルパンイエロー役を務め、注目を集める。2020年には映画『のぼる小寺さん』で映画初主演を飾り、その後もMBS『ロマンス暴風域』日本テレビ『若草物語』TBS『御上先生』NHK『3000万』映画『この夏の星を見る』など、多様なジャンルの話題作に出演。
趣味は、ドラマ・映画鑑賞。自他共に認めるMARVELオタク。

Instagram
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