カルチャー

目指せGEEK WATCH図鑑!!! Vol.47

写真・文/久山宗成 a.k.a. Donald

2026年2月2日

photo & text: Muneaki Kuyama a.k.a. Donald
edit: Yukako Kazuno

第47回目は、これこそまさにGEEK WATCH! ゲーム機能付腕時計をご紹介いたします。完動品がどんどん減ってきていることに加えて、海外コレクターも探しているためプレミア化が激しい腕時計。見つけたら即ゲットをオススメします。

1994年 Power Rangers

世界的ヒットを記録した特撮ヒーロー番組「Mighty Morphin Power Rangers」をモチーフにした、ネルソニック製デジタルウォッチ。日本の『スーパー戦隊シリーズ』映像を再編集し、アメリカ市場向けに再構築されたパワーレンジャーは、90年代キッズカルチャーの象徴的存在。本モデルは、その世界観を腕時計という最小単位のメディアに落とし込んだ好例。ケース全体はロボット(メガゾード)を想起させる立体造形が萌えポイント。

1984 〈TAKARA〉ウォッチQ(Watch Robo)

〈TAKARA〉が展開した異端の変形デジタルウォッチシリーズ「ウォッチQ」。腕時計の形態から変形するというゲーム要素が盛り込まれた1本。このトランスフォームという概念は、前述のパワーレンジャーなどにも繋がり一大ムーブメントになっていく。

1980年代前半 〈SEIKO〉ALBA

ALBAは、〈SEIKO〉が1980年代に展開した若年層向けデジタルライン。液晶画面に搭載されたのは、当時子どもたちを熱狂させたガンマンゲーム/スロットマシン風ミニゲーム。まだキャラクターではなく、数字がキャラクターなのも面白い。

1980年代後半 ZELDA(ゼルダの伝説)

任天堂の代表的アドベンチャー『ゼルダの伝説』の世界観を、腕時計サイズのLCDゲームへと落とし込んだ異色のデジタルウォッチ。画面にはトップビューのダンジョンを想起させるグリッドが描かれ、プレイヤーキャラクター(リンク)を操作して敵や障害を回避・攻略する簡易アクション/探索型ゲームを内蔵。少ないドット数で世界観を成立させるデザイン力は、任天堂ならではの完成度。

1980年代後半 〈SEIKO〉ALBA VOICE & GAME

「BASEBALLALBA」が80年代に展開した実験的ライン「VOICE & GAME」の中でも、本機は野球ゲームを主役に据えたモデル。時刻表示の周囲を、ピッチャー/バッター/審判のイラストとスコア表記が囲み、腕時計のフェイス全体を“球場”として設計している。ゲーム内容は単色LCDによるタイミング型ベースボール。投球に合わせてボタン操作を行い、HIT/OUT/BALL/STRIKEといった結果が即時にフィードバックされる。ルールは極めて簡潔だが、成功・失敗の判断がテンポ良く連なるため、短時間で“試合感”を味わえる。

1980年代 〈CITIZEN〉 VEGA ALARM-GAME デジタルウォッチ

80年代デジタルウォッチ群の中でも、ひときわ“静かに異端”な存在がこの「VEGA ALARM-GAME」だ。通常時刻表示モードの時はまるでビジネスウォッチなのに、ゲームモードへ切り替えると単色LCDによる簡易アクションゲームが立ち上がる。

1980年代 〈SEIKO〉MAMAGON

ゲーム付き腕時計の中でも神レアモデル。吊り上がった眼鏡をかけた教育ママをMAMAGONというキャラに仕立てた80Sの時代を感じる名品。MAMAGONが放つ数字や文字の障害物に当たらないように、部屋の外に遊びに行くという名作ゲームウオッチ。

1990年代前半 SONIC THE HEDGEHOG

SEGAの看板キャラクターソニック・ザ・ヘッジホッグを、90年代アメリカ玩具流に立体化したTIGER ELECTRONICS製LCDゲーム。キャラクターフィギュアを大胆にケース上へ載せ、液晶ゲーム機と一体化させた造形が素敵。日本発のゲームヒーローが、アメリカ市場で独自進化を遂げた90年代クロスカルチャーの名品。

今回、ご紹介したゲーム機能付腕時計は下記のイベントにて展示販売されます。ギャラリーをゲーセンにして欲しいという『PARCO』からの無茶振りで空間は私ドナルドと愉快な仲間たちが改造しております。是非遊びにいらして下さいませ。

インフォメーション

目指せGEEK WATCH図鑑!!! Vol.47

PARCO GAME CENTER

開催期間 :2月6日(金)~ 3月2日(月)11:00~21:00
※最終日は18:00閉場

開催エリア:PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)

入場料 :無料

プロフィール

目指せGEEK WATCH図鑑!!! Vol.47

久山宗成 a.k.a. Donald

くやま・むねあき | 改造活動家、企画編集者、GEEK WATCH偏愛家。ワタリウム美術館のミュージアムショップ地下中二階にて、2014年より改造見世物小屋『+R.I.P. STORE』を営む。様々なマテリアルや手法を組み合わせてジュエリー、腕時計、プロダクト、舞台美術などを制作している。趣味的に始めてどハマりしたGEEK WATCHのコレクションは今や700本以上。現在『GEEK WATCH PEDIA』なる本を編集中。

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