アルフレド・ジャーは、都市空間に介入するインスターレーションで知られる南米チリ出身のアーティスト。写真、映像、建築的スケールの巨大な⽴体作品など多様な手法を用い、⾝体的体験を伴う作風を特徴としている。異なる価値観に対して単に「糾弾する」のではなく、淡々と世界を「検証する」詩的な作品は国際的にも高く評価され、2018年にはヒロシマ賞を受賞し、2023年には広島市現代美術館で受賞記念展が開催された。
自身の半生を振り返りながら構成したという本展では、先の広島の展覧会で発表された⼤型の作品をはじめ、1970年代に作られた初期作品から代表作、そして新作までが一挙展示される貴重な機会だ。なかでも特筆したいのは、当時15歳だった音楽家ジョン・ケージが書いた演説文へのオマージュ作品「OTHER PEOPLE THINK(彼らにも考えがある)」。戦争とか分断とか急な選挙とかなんとかが起きている今こそ、「他者を否定しない」という倫理観がこれまで以上に大事なのではないかーー作者は展覧会を通して、そうした世界との関わり方はもちろん、あらゆる角度で、見る者に“よく見て考えること”を促し、問いかける。ぜひ見に行こう!
インフォメーション
アルフレド・ジャーの個展「あなたと私、そして世界のすべての⼈たち」
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(東京都新宿区西新宿3丁目20−2)
会期:2026年1⽉21⽇(水)〜3⽉29⽇(日)
時間:11:00〜19:00(入場は18:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
入館料:一般¥1,600、大学・高校生¥1,000
Official Website
https://www.operacity.jp/ag/
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