カルチャー

GWを延長してまで訪れたい展示4選。

さーて、5月はどんな展示に行こうかな。

2024年5月8日

帰って来た橋本治展
@神奈川近代文学館

写真提供・新潮社

写真提供・新潮社

イラストレーターで小説家、あるときは社会を論じ、あるときは舞台やイベントをプロデュース。かと思えばセーターを編んでファッションショーを開催する。あらゆる文化・文献を渉猟し時代の行く末を見据え、先取りしてきた「多才」という言葉を冠するに相応しい人物。そんな橋本治の全貌は未だに分からないことだらけ。だが当の本人も、その仕事への原動力は「わからない」ことを解明したいという思いからだったそうだ。今回はそのマインドをお借りして、『桃尻娘』シリーズのラストシーンで描かれた横浜の地に”帰ってきた”橋本治に出会い、探究しに行こう!

インフォメーション

帰って来た橋本治展

会場:神奈川近代文学館第2・3展示室
会期:2024年3月30日(土)~6月2日(日)
時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休み:月曜日
料金:一般700円、65歳以上・20歳未満及び学生350円、高校生100円、中学生以下は無料

公式ウェブサイト
https://www.kanabun.or.jp/exhibition/19579/

青山悟 刺繍少年フォーエバー
@目黒区美術館

「永遠なんてあるのでしょうか」という問いかけで始まる本展は、目黒区出身の現代美術作家、青山悟による美術館での初個展。美術作品の手法としては珍しい「刺繍」を用いて作品を制作している作家だ。いま手仕事としての刺繍を考えたとき、大量生産品や資本主義下の労働についてだったり、ジェンダーや年齢での役割に対しての問題だったり、様々な事象が浮かび上がってくる。本展では、そんなことを織り込みながらミシン針でチクリと風刺をきかせた作品たちが紡がれる。サブタイトルの刺繍”少年”という言葉にも意図(糸?)を感じざるを得ないな、なんて。楽しみながら先述の問いかけの意味を考えてみよう!

インフォメーション

青山悟 刺繍少年フォーエバー

会場:目黒区美術館
会期:2024年4月20日(土)~2024年6月9日(日)
時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休み:月曜日
料金:一般900円、大高生・65歳以上700円、中学生以下無料

公式ウェブサイト
https://mmat.jp/exhibition/archive/2024/20240420-427.html

開発の再開発 vol.5 奥村雄樹|我を忘れる身構えの手解きの跡形
(我々は数多の知る由もない先行きの面影に湧き立つ)
@gallery αM

武蔵野美術大学 鷹の台キャンパスにて(2024年3月|撮影:神祥子)

芸術家であり、翻訳家である奥村雄樹による展示が開催中。これは、美術家・美術批評家の石川卓磨をゲストキュレーターに迎えたギャラリーによるプロジェクト「開発の再開発」の5番目の展覧会にあたる。本展は、「コンセプチュアル/パフォーマティヴ」をテーマとした講座に参加した学生たちへの宿題・課題であり、作中作ならぬ、奥村による「キュレーション内キュレーション」の様相を呈する。展示の枠組みを飛び越えた、教育プログラムともとれる本展はまさに「開発の再開発」。作品、作家、キュレーションにはどのような有機的なつながりがあるのか、考えながら鑑賞してみたい必見の展示だ。

インフォメーション

奥村雄樹|我を忘れる身構えの手解きの跡形(我々は数多の知る由もない先行きの面影に湧き立つ)

会場:gallery αM
会期:2024年4月13日(土)~6月15日(土)
時間:12:30〜19:00
休み:日月祝
料金:無料

公式ウェブサイト
https://gallery-alpham.com/exhibition/project_2023-2024/vol5/

カフカ没後100年記念 「変身」するカフカ 展
@早稲田大学 国際文学館

6月3日に没後100年を迎える、20世紀を代表する文学界の巨星フランツ・カフカ。今もなお影響を与え続けている作家の説明不要の代表作『変身』にフォーカスした本展。訳者ごとに異なる訳文や装丁画、村上春樹や手塚治虫をはじめ、近現代の作家たちや漫画家たちがカフカをどのように作品に取り入れた(=「変身」させた)のかを探る。先月には短編集の刊行もあり、今年は嬉しいカフカニュースが多いスペシャルイヤーになりそうだ!

インフォメーション

カフカ没後100年記念 「変身」するカフカ 展

会場:早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)
会期:2024年4月26日(金)〜9月16日(月・祝)
時間:10:00〜17:00
休み:水曜
料金:無料

公式ウェブサイト
https://www.waseda.jp/culture/wihl/other/6386