カルチャー
3月はこんな映画を観ようかな。
やる気のあがらぬ日々を立て直すために観たい4作。
2023年3月1日
text: Keisuke Kagiwada
『フェイブルマンズ』
スティーブン・スピルバーグ(監)
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満を持してスピルバーグの自伝的映画の登場だ。幼少期に初めて観た映画『地上最大のショウ』における列車事故シーンに衝撃を受けた主人公サミー(もちろん、モデルはスピルバーグ)は、おもちゃの列車を事故らせては8ミリカメラで撮影するという狂気的とも言える行動を繰り返す。そして、それがきっかけで映画監督を目指し始める。この挿話が事実かどうかは定かじゃないが、感動作であっても陰惨なシーンを入れずにはいられないスピルバーグなら、こんな過去があっても不思議じゃない。とにかく必見。3月3日(金)より公開。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート(監)
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アメリカでコインランドリーを営む中国移民の中年女性が、一方では確定申告に悩み、他方では全宇宙を滅ぼさんとする巨悪にマルチバース間移動で手に入れたパワーでもって立ち向かう……と書いたところで何が何やらと戸惑うだろう。しかし、実際そうなんだからしょうがない。鑑賞後にこの監督インタビューを読めば謎の大部分は氷解するはずだが、監督たちのお尻の穴ジョークへのこだわりだけは謎のまま。3月3日(金)より公開。
『トリとロキタ』
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ(監)
![](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/02/533e9246f5d4d408bef4e702b176cd94-1600x1287.jpg)
ベルギーを代表する社会派映画監督コンビの新作は、アフリカからベルギーに流れ着き、姉弟と偽りながら暮らす少女ロキタと少年トリを通して、移民問題にフォーカスを当てる。ビザがなく正規の職にありつけないロキタは、偽造パスポートと引き換えに、大麻栽培を強いられるのだが、その栽培所の姿があまりにもそれっぽくて驚いた(見たことはないけど)。リアリズムの真骨頂、ここにあり。3月31日(金)より公開。
『刑事ジョン・ルーサー: フォールン・サン』
ジェイミー・ペイン(監)
![](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/02/bb7d73191762a611d60a0be7a7416973-1600x900.jpg)
人気ドラマシリーズ『刑事ジョン・ルーサー』が待望の映画化。とある事情から刑務所送りとなった主人公のジョン・ルーサーは、ロンドンでのさばるサイコパスな連続殺人鬼を捕まえるべく、脱獄するが……。どこか『ダーティハリー』を彷彿とさせる重厚な刑事ドラマがなかなかいいバイブス。そして、何よりルーサーを演じるイドリス・エルバのいぶし銀の魅力がたまらない。3月10日(金)よりNetflixで独占配信。
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