TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
【#1】映画とポップコーン
執筆:光嶌なづな
2026年5月12日
映画館のポップコーンって、難しい。
食べ切れたことがないし、食べるタイミングもよく分からない。
いつカップに手を伸ばして、いつ噛めば映画の邪魔にならないのか、そればかり考えてしまって本末転倒になることもある。
噛むのも試練だけど、飲み込むタイミングを逃したときがかなり大変で。何度、気を使いすぎたがゆえの爆音ゴックンをお披露目してきたことか。
でもポップコーンを頼むのは、友達と一緒に行ったときだけ。だから食べ切れなくても、その後の密かな楽しみがある。
食べ残しのポップコーンをつまみに行う“プチ評論会”。これがまた楽しいんです。
エンドロールになった瞬間、慌てて口につめこみ始めたことを思い出して笑ったり、床に落ちているポップコーンを見て「これはうちらのじゃないよね」なんて話していたら、あっという間に底が見えてる。
食べ残しの量は、その映画の音量に反比例している気がします。8割がたは半分以上残ってしまうので、静かに物語が進む映画が好きみたいです。ポップコーンが教えてくれました。
何を言いたいわけでもないけれど、結論、私は映画館も、友達と食べるポップコーンも大好きです。
いつか映画にも入り込みつつ、ちょうどよくポップコーンを完食できる日を夢見て、これからも映画館ライフを楽しんでいきたいと思います。
でも一度、ポップコーンの代打でベビーカステラを提案してみたい。
photo: Mutsumi Tomita
hair make: Marika Tasaki
stylist:Luna Shimizu
プロフィール
光嶌なづな
みつしま・なづな|2002年大阪府出身。日本大学芸術学部演劇学科卒業。在学中から俳優業をスタートし、ドラマ、舞台、CMなどマイペースに出演中。
2025年に放送されたNHK夜ドラ「ひらやすみ」で横山あかり役をオーデイションで射止め話題になった。
現在、Tenki.jpのブランドムービー「空を見上げる君が好き」編に美雨(ミウ)役で出演中のほか、出演映画「おとなになりたくなれますように」(村田夕奈監督)が5月25日〜28日にテアトル新宿で公開される。また紀伊国屋書店創業100周年記念公演『わたしの書、頁を図る』(作・演出・美術:小沢道成)に出演が決定。2026年7月3日(金)~7月19日(日) 紀伊國屋ホールにて上演される。好きなことは絵を描くこと。
official Website
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