TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#1】早起きと運動でお金をもらう

執筆:井原奈津子

2024年11月12日

井原奈津子


text & illustration: Natsuko Ihara
edit: Nozomi Hasegawa

 はじめまして、「手書き文字愛好家」の井原奈津子と申します。このたび4回に渡り、こちらでお話をさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。

 さて最近、私は、長年の、とある悩みが解消されました。とある悩みとは「どうしても早起きができない」ということ。同じような悩みを持つ方は…少ないながらもきっといるはず。そんな方々にとくに、お知らせいたします。

 私は自営業(習字教室の運営や手書き文字の紹介など)をしており、また、子供がいないため、用事がある日以外は朝早く起きる必要がありません。それでつい寝坊をしてしまう。遅寝遅起きのせいか、身体がいつもダルい。ずっと困っていました。

 しかし先の9月から、ほぼ毎日、なんと、6:30に起きられるようになったのです!その理由は、ズバリ、ドラッグストアの品出しのアルバイトを始めたから。

 週に4回、8:00から2時間働く。早起きできるだけでなく、軽作業なので、ちょっとした運動にもなる。さらに、ささやかながらお給料をもらえるというオマケつき。う……嬉しい。

 週に4回も早起きすれば、さすがに習慣になりました。

 早寝早起きと運動で健康に近づくことは、早寝早起きと運動ができない私にもわかっていましたが、まずびっくりしたのは、お通じが一日3回になったこと。3回ですよ?普通1回じゃない?(違う?)

 もう一つの変化。頭が以前よりスッキリしてきた気がするのです。たとえば仕事の習字教室で、ちょっと込み入った説明をする時に、よく「えっと…」と詰まったりしてしまうのですが、最近は、パキっと要点を絞って、説得力のある説明ができたりする。ヤッター!

 私はアラフィフで更年期まっ只なかのせいか、常に頭がモヤモヤしているのですが、ここへ来て、人生を巻き返し始めた気分です。

 全国の早起きできないみなさま、または運動しなきゃと思いながらできないみなさま。おすすめですよ~!早朝の品出しバイト。ぜひ。

※なお私の職場の方々は、10〜60代、男性4割・女性6割です。ご参考に。

プロフィール

井原奈津子

いはら・なつこ|1973年、神奈川県生まれ。手書き文字愛好家として、習字教室の運営や手書き文字の紹介に関わる。著書に『美しい日本のくせ字』(2017年・パイ インターナショナル)、『たくさんのふしぎ 字はうつくしい』(2022年・福音館書店)。