TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#1】誰でも数学でワクワクできる機会を届ける

執筆:横山明日希

2024年9月11日

数学を生業にしてかれこれ十数年。

はじめましての方ははじめまして。そうでない方はこんにちは。数学・算数の楽しさを届ける活動をしているmath channelの横山明日希(よこやまあすき)と申します。

教室の運営や出張講座、先生向けの研修など教育現場に関わることに加えて、商業施設やテレビ・新聞などのメディアで教養・娯楽コンテンツとしても数学・算数を届ける仕事もしています。

そんな僕ですが、ここに4回ほどお邪魔しまして、クイズやパズルを通して数学の魅力を少しでも届けていきます。

ここにコインを10枚用意します。左から1枚、2枚、3枚、4枚と並んでいるこのコイン、1枚だけ動かして左からではなく右から1枚、2枚、3枚、4枚と並ぶようにしてみてください。

特別な知識を使わない、小さい子供でも意味が通るこの問題。ぜひ、実際に並べてみて遊んでみて下さい。

僕自身、物心がついたときから数が好きでした。幼稚園に通う通園バスで脳内で数字を躍らせて数を数え続けて暇つぶしをしていた記憶や、数字が書かれた積み木で色々な形を作って遊んでいた記憶。もちろんずっと数学が得意だったかというとそうとは言い切れず、何度か挫折を味わいながらも、その度に新しい数学の魅力に出会い、今日までやってきています。

さて、では正解の前に大ヒント。

問題を解くときには、ゴールをしっかりと描くことも大切。いわゆる「逆算思考」というものですね。実際に完成形の形も置いてみましょう。

スタートとゴールの違いは指で示した場所ですね。あれ?ということは…これでもう見えてきたかもしれません。それでは正解発表です。

右から2番目のコインを、一番左のすき間に置くことで…見事完成です。

ただ頭で考えるだけでなく、スタートとゴールの姿を並べ、比較し、時には逆算して考える…数学においてとても大切な考え方です。

では、次の数学クイズです!…といいたいところですがまた次回。

プロフィール

横山明日希

よこやま・あすき|株式会社math channel代表。老若男女問わず幅広く数学・算数の楽しさを伝える「数学のお兄さん」として活動。公益財団法人日本数学検定協会認定幼児さんすうシニアインストラクター。2024年6月よりNHK Eテレ「3か月でマスターする数学」に出演中。

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