トリップ
【#2】ネコ研究者のポートランド – SF旅行記
執筆: 服部円
2023年8月17日
photo & text: Madoka Hattori
edit: Yukako Kazuno
前回書いたように、学会は朝から晩までフルタイムで行われるのですが、私の発表はなんと夜19:30からでした。時差ボケでかなり辛い……。日中も分刻みで発表を聞いていましたが、集中して英語を聞き続けるのは大変な修業です。
はるばるポートランドまでやってきたのだし! と、ランチ休憩やコーヒーブレイクの時間を使い、少しだけ街に繰り出しました。中でもポートランドらしい雰囲気を感じることのできたレストランやお店をいくつか紹介します。
![CARTOPIA FOOD CARTS](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/08/2_1_DSC01711-1600x1067.jpg)
![CARTOPIA FOOD CARTS](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/08/2_2_DSC01693-1600x1067.jpg)
CARTOPIA FOOD CARTS
ポートランド在住の友人Mさんに連れられてフードカートに出かけました。フードカートとは屋台村やフードワゴンが集まった屋外レストランのことです。屋台とは思えないクオリティのチキンとサラダのセットを購入しました。テラス席の自由な雰囲気も完璧で、近所あったら毎日通ってしまいそうです。
1207 SE Hawthorne Blvd Portland, OR 97214
![¿Por Qué No?](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/08/2_3_DSC01727-1600x1067.jpg)
![¿Por Qué No?](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/08/2_4_DSC01729-1600x1067.jpg)
¿Por Qué No?
ポートランド一のオシャレタウン・ミシシッピ通りにあるキッチュでかわいいメキシカンレストランです。雑誌などにもよく登場するので観光客向けかと思いきや、こなれたマダムや親子連れまで地元の人たちを多く見かけました。お店のスタッフの方たちの服装やスタイリングもオシャレでした。
4635 SE Hawthorne Blvd, Portland, OR 97215
![Lardo](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/08/2_5_DSC01811-1600x1067.jpg)
![Lardo](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/08/2_6_DSC01818-1600x1067.jpg)
Lardo
サンドウィッチをテイクアウトするならLardoがよいとMさんに教えてもらい、滞在最終日に行ってきました。キムチ入りのポークサンドはクラフトビールとの相性もバッチリ。ダイナー的な雰囲気の内装も素敵でした。ポートランド市内にも何店舗かあるようです。
1205 SW Washington St, Portland, OR 97205
![ReBuilding Center](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/08/2_7_DSC01747-1600x1067.jpg)
![ReBuilding Center](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/08/2_8_DSC01746-1600x1067.jpg)
ReBuilding Center
リサイクルショップとは一線を画すリビルディングセンター。長野県にも同名を冠したお店がありますが、こちらは運営をNPOが手掛けているだけあり、より公共の場所といった雰囲気でした。置いてあるモノを見るだけでも、DIY精神が根付いたポートランドでの暮らしが思い浮かびます。
3625 N Mississippi Ave, Portland, OR 97227
![Paxton Gate](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/08/2_9_DSC01757-1600x1067.jpg)
![Paxton Gate](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/08/2_10_DSC01759-1600x1067.jpg)
Paxton Gate
剥製や頭骨、鉱物、昆虫採取キットなどがずらりと並ぶ店内。よくあるサイエンスショップのようで、博物館のような雰囲気の内装が徹底していて美しかったです。自分へのお土産に博物画で描かれた魚と鉱物のノートを購入しました。
4204 N. Mississippi Avenue Portland, OR 97217
![Powell's City of Books](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/08/2_11_DSC01780-1600x1067.jpg)
![Powell's City of Books](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/08/2_12_DSC01787-1600x1067.jpg)
Powell’s City of Books
古本と新刊、そして雑貨が並ぶ文化発信地の本屋です。最近日本でもこの形態の本屋をよくみかけますが、オリジナルのTシャツやエコバッグの洒落たデザインが冴えていました。大判のアートブックや英訳された日本のマンガ、マニアックな地図など、何時間でも掘り続けられます。
1005 W Burnside St, Portland, OR 97209
学会がメインのためが少なく観光はできませんでしたが、どこを切り取っても洒落ているポートランド。大都会に比べるとコンパクトな街ですが、自然が豊かで、カルチャーとDIY精神に溢れた街の雰囲気を感じることができました。次回はサンフランシスコに移動し、科学博物館「Exploratorium(エクスプロラトリウム)」のレポートを書きたいと思います。
プロフィール
服部円
はっとり・まどか | 編集者、大学院生。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業後、ファッション誌の編集者として働く。現在、京都大学野生動物研究センターの博士後期課程に在籍し、ネコとヒトとの関係について研究している。2023年5月にカルチャーとサイエンスを繋ぐWEBメディア『文化と生物学』をローンチした。
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