カルチャー
【#3】NASAとロシアとの交渉
2022年11月2日
text: Jyoumei Takano
edit: Eri Machida
本物の宇宙船を置くと決めたものの、どう集めるかが問題でした。
当時のNASDA(現在のJAXA)からは宇宙船を貸してほしい。との要望や宇宙から羽咋市を撮影して欲しい。と要望も出しましたが全て断られました。
その為、アメリカNASAに頼んで本物の宇宙機材を借りて来るという周りから見れば無謀な選択肢しかありませんでした。当時のNASAの広報部長とは交流があり、高野誠鮮は収蔵庫を見せてもらい、借りる事が出来るか確認したところ、なんとかなりの数の宇宙船を借りる事が出来る事がわかりました。
そして事務所で借用書に、何年借りたいのか記入する欄がありそこに「10 decade」と書き込みました。100年って意味になります。「ふざけた日本人だ。」と大笑いされ、それと同時にNASAのスタッフたちに「こんなことを書くやつは今まで一人もいなかった」と気に入にいられたそうです。そして本当にNASAから100年の契約で宇宙船を借りる事が出来ました。この時のアメリカNASAの懐の深さを今でもよく話をしています。
博物館の入り口に置く予定だった本物のロケットも、NASAから格安で買うことが出来ました。本体はマグネシウム合金なので全く錆ません。維持管理費もほとんどゼロです。
NASAの次はロシアです。ロシア宇宙局と連絡をとり、宇宙船を買い付ける話をまとめました。しかし、当時は信頼できる国とは言えなかったので、まずはアメリカに運んでもらい、NASAのスタッフに本物かどうか確かめてもらってから買うことにしました。
ロシアから運ばれた3機、「ヴォストーク宇宙カプセル」、「モルニア通信衛星」、「無人月面探査機ルナ24号」は、間違いなく本物でした。ルナ24号に至っては、世界に1機しか残っていないという大変貴重なものでした。

しかし、事前に打合せした時の金額と差異があったり、契約書のサインが国家の財産の宇宙船なのにモスクワ市長のサインが入っていたりとトラブルはあったものの、アメリカとロシアから本物の宇宙船を入手し、宇宙科学博物館コスモアイル羽咋が1996年7月に開館しました。
プロフィール
高野誠明
たかの・じょうめい|宇宙科学博物館コスモアイル羽咋 営業主任。
インフォメーション
コスモアイル羽咋
◯石川県羽咋市鶴多町免田25番地 ☎︎0767・22・9888 8:30~17:00(最終入場16:30) 火休 (祝日の場合は翌平日)
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