カルチャー
【#2】本物の宇宙船を羽咋に
2022年11月1日
text: Jyoumei Takano
edit: Eri Machida
宇宙とUFO国際シンポジウムの大成功で、いよいよUFOの町の拠点になるような施設がほしいという話になり、ロケットやUFOに関するものが展示されている博物館を建設するため、旧自治省のリーディングプロジェクトに応募しました。
すると、UFOによる町おこしというコンセプトが「おもしろい!」と採用され、52億6千万円の予算が国から下りました。
公共施設の為、予算の大部分が大ホールや図書館などの建設費となり、用地買収費や取り付け費用なども合わせると、肝心の展示室に使える予算が2億円しか残りませんでした。
博物館の入り口に実物大のロケットを置くつもりで、国内の会社に見積もりをとると、工事費込みで1億6千万円、さらに年間3回のメンテナンスが必要とのこと。海が近い羽咋では潮風の影響で鉄がすぐに錆びてしまうので、塗り替え費用も1回300万円という金額でした。
予算の問題が解決しないうちに、当時の羽咋市役所の職員数名でアメリカのスミソニアン博物館へ見学に行き、そこで学芸員に言われた「日本には本物の博物館は無い」という一言をきっかけに本物の宇宙船やロケットを展示しなければいけないという想いになったそうです。

スミソニアン博物館の展示物は、全て本物です。本物を置いてはじめて、来館者がその迫力に圧倒され感動する。それが博物館の本当の魅力だとハッと気づかされます。
日本における「博物館」という概念は希薄化し、ガラスケースにプラモデルを飾って博物館と言い張るのが当たり前となり、どれも月並みな展示が多くなっています。
羽咋に作る博物館は原点に帰るべきであり、そのためには、本物の宇宙船やロケットが不可欠だと確信し、いよいよ本物の宇宙船を持ってくる交渉が始まります。
プロフィール
高野誠明
たかの・じょうめい|宇宙科学博物館コスモアイル羽咋 営業主任。
インフォメーション
コスモアイル羽咋
◯石川県羽咋市鶴多町免田25番地 ☎︎0767・22・9888 8:30~17:00(最終入場16:30) 火休 (祝日の場合は翌平日)
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