TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
【#3】日本はファッション大国であるということ
執筆:Dumb Store
2026年6月27日
オシャレはブランドを勉強することではない。
今日何が着たいのかという自分との対話である。
今日の気分を自分に聞く。
持っている服の中から最もそれに合うものを選ぶ。
自分のクローゼットに着たいものがなければ、どんなものが欲しいか考えてみる。
後日買い足す。
この繰り返しを毎日洗練させていくこと。
マメで底知れない記憶力を持つ東大生がオシャレになれないわけがない。
努力をして受験というゲームを乗り切り、何らかの目的をもって入学している人も少なくない彼ら、彼女らが”ダサいから”というだけで舐められるのは不当だ。
東京という街は生活におけるファッションの比重が高いと感じる。
田舎でいう”車”が東京での”靴”だと聞いたときはすごく納得した。
日本はファッション大国であるのにファッション業界の待遇が低い。
フランスでは「ラグジュアリーマネジメント」に特化した修士課程を修了した超エリートたちがLVMHなどの経営陣やCEOを務める。
それは日本もファッション大国であるということを認識してもらうところから始まると思う。
2023年にはSETCHU、2025年にはSOSHIOTSUKIがLVMH Prizeでグランプリを受賞している。
日本のファッションが単なるトレンドではなく、日本という国の知的財産として世界では認識され始めている。
東大生は官僚やコンサル、大企業に就職する人が多い。
将来有望な東大生を大学生のうちからファッションに目覚めさせれば、時間はかかるかもしれないが日本がオシャレになっていくのではないかと淡い期待を持っている。
DUMB STOREでは古着の販売に限らず、Podcastを配信している。ゆくゆくは出版にも手を出していきたい。AIの進歩は目覚ましく、だんだん人間との境界が曖昧になっていると感じる。その分、人間のどうしようもなさから出てきた一次情報の希少性はどんどん上がっていくと思う。人間味や偶然を大切にしていきたい。僕たちは面白い人、文化を残していくことしかできない。
文・福井磨亜怜
言葉にしてみると、なんとなく意識高めに聞こえるけど――「洗練」とか――、それは言葉のマジックであって、マーレくんの書いたことは、そんなに大仰なことじゃないとも思う。毎日身につけるものだから、素材でも組み合わせでもなんでもいいから、ちょっと気をつかってみたら面白くないかい、って程度の。そしたら、めちゃ楽しくなって、中にはのめりこんで、将来のSOSHIOTSUKIとか、大きなブランドやメゾンのCEOになる人もでるかもしれない、いや、でたらいいな、と。
東大生、べつにそんなダサくないと思う。みんなそれなりに気をつかってると感じるし、とってもオシャレな人もいるから。でも、エートスというのか何というのか、学生に限らず、大学全体として感じるコスパ重視感、ファッションとかより大切な問題があるでしょ感、大学は学問をする場所です感は強くあって、それがあの教室とか、照明とか、椅子や机の感じに出ている気がする。反対に古い建物のほうが、経年を味方にしている分、コスパ感や事務感が少なく、時にはいい味を出している。
空気や雰囲気を変えるのはかなり難しいと思うが、DUMB STOREに期待しつつ、サポートを続けたいと思う。梅雨明けの夏休みが待ち遠しい。
文・桑田光平
インフォメーション
ファッションって、何なの?
東大の授業でファッションを学んだ学生たちが、疑問をぶつける夜。デザイナーの大月壮士・村上亮太、フォトグラファーのローカルアーティスト(河原)を迎えたトークイベント「ファッションって、何なの?」が、7月15日(水)に東京大学駒場キャンパスで開催される。入場無料・予約不要で、東大生以外も大歓迎。18時30分スタート。
プロフィール
福井磨亜怜
ふくいまあれ|2004年生まれ。東京大学在学中。2025年「東大をオシャレにする」というコンセプトのもと古着屋Dumb Storeをオンラインでスタート。これまでに2回のポップアップを開催している。桑田光平教授とのPodcast”ファッションを東大する”は毎週金曜日配信中。
instagram
https://www.instagram.com/dumbstore_tokyo/
podcast
https://open.spotify.com/show/4khnhqdmn5bR1qmQRCYEgk?si=16857fc19c204da3
桑田光平
くわだこうへい|1974年生まれ。東京大学教授。パリ・ソルボンヌ大学大学院博士課程修了。フランス語圏の近現代文芸が専門。教育や建築文化に関する官民との共同研究にも従事。文化庁・建築文化フェロー。興味のおもむくまま研究しながら、ヒトやモノとの出会いに巻き込まれ、身を任せながら漂流する日々。2025年4月からPARTNERS STUDIOにエディター/アドバイザーとしてジョイン
Official Website
https://www.partners.studio
ピックアップ
PROMOTION
カナダグースがなんだか変わったみたいだ。
Canada Goose
2026年6月11日
PROMOTION
〈サンタ・マリア・ノヴェッラ〉のアクア ディ ローズと、ふたりの夏支度。
Officina Profumo Farmaceuticadi Santa Maria Novella
2026年5月29日
PROMOTION
無地もボーダーも心地いい。〈無印良品〉のTシャツでこの夏も。
無印良品
2026年6月12日
PROMOTION
あの子の〈ハイドロフラスク〉が、今日も東京のどこかで揺れる
日本の伝統色で装う、夏のはじまり
2026年5月26日
PROMOTION
3EYEとボートに乗る日。
Timberland
2026年6月9日
PROMOTION
襟のついた服を着るカジュアル。
BEAUTY&YOUTH
2026年6月18日
PROMOTION
実はこれも別注品。
BEAUTY&YOUTH
2026年6月18日
PROMOTION
車体のカスタムパーツをオリジナルで作るメーカー・ダムド。その道を極めんとしつつ、フェスも音楽レーベルもやってるの!?
DAMD
2026年6月9日
PROMOTION
これまでの20年とこれからのこと。
BEAUTY&YOUTH
2026年6月18日
PROMOTION
ナイキ本社でエア マックスの過去と未来に触れた4日間。
NIKE AIR MAX
2026年5月29日
PROMOTION
日常に溶け込む、5・5グラムの北欧デザイン。
LINDBERG
2026年6月9日