TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
【#3】「ロケの神様」
執筆:タージン
2026年6月29日
いつの頃からか、「ロケの神様」と呼ばれるようになった。
はじめの頃は、気はずかしかったが、今やひとつのギャグとして、「ロケの神様」を使わせてもらっている。
1982,3年頃から、ロケの仕事を頂戴し始めた。
毎年200本から220本ぐらいロケに出た。
日本の景気がさほど悪くない時には、海外にも。
23歳ぐらいの時にはフランスロケ。まるまる2週間。南仏から北仏まで。
若気の至りで、パリの高級レストランで、我々は色んなものを食べたいと、メインディッシュを1人2つづつ頼んで、途中でお皿ごと交換して、美味しい、美味しいとワイワイやった。
マナーもなにもあったもんでない。
ギャルソンの冷ややかな目を覚えている。
我々の無理な注文を無理やりギャルソンにお願いしたコーディネーターには申し訳なかったなぁと、今さらながら思う。
好奇心旺盛、恐いもの知らず、ゆえ、コーディネーターから、日本大使館も守れない地区ですからこちらには絶対に行かないでくださいと、云われたら、その日の夜にタクシーでその地区へ行ってみた。
そこに、行かないと感じられない匂い、湿気くさいが張りつめた空気。
闇に目が慣れると、そこここから、視線を感じる。
フランス語はもちろん、英語すらまともに話せない。
少し危険な雰囲気につつまれたが、エエイ、いざという時は、大阪弁でまくし立てたろ、とびきり柄の悪い河内弁で。
このあと、どエライ体験をしたが、さすがにここでは、、、
よくも無事に帰ってこれたもんだ。
柄にもなく、その頃日本では珍しかった、フォーションの紅茶や、ジダンのタバコ、無理してカルティエの時計などを、買った。
観光名所でも撮影した。
フランスの素敵な思い出はたくさんできたが、あのデンジャラスゾーンでの、経験は、大変貴重だし、なんとかなる!を実感した。
街には、そこに歴史があり、そこに息づく人間がいる。
これはフランスだけでなく、日本にも言える。
だから、街の中に飛び込みロケをする、すると、思いもよらない人と出逢える。
フランス、パリのドキドキ、はらはら、おもろかったぁ、が忘れられない。
そんなワクワクを抱えて、ロケに出る。
スタジオに落ち着くよりも街に出たいタレントである。
「ロケの神様」は、とっくに還暦を超えてるが、好奇心旺盛!
少しは恐いものを知ったとさ(笑)
プロフィール
タージン
1962年生まれ。大学在学中から関西を中心に様々なテレビ番組のリポーターやラジオに出演し、明るく元気なキャラクターで一躍人気となる。物事を伝える表現力や語りの構成能力に定評があり「ロケの神様」との異名を持つ。リポーターの他にアメリカンフットボールなどのスポーツ実況中継も行い、幅広いジャンルで活躍中。
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