カルチャー

紙面を嗅ぐと……。ライター・トロピカル松村さんに聞いた、大阪発のタウン誌『BOOP』って何ですか?

BOOK STACKS Vol.5:雑誌編

2023年7月14日

これDOW!?

cover design: Ken Kagami(DOW!?)
cover design: Aiko Koike(BOOK STACKS)
photo: Hiroshi Nakamura
narrator: Tomoe Miyake
edit: Yu Kokubu

現在のブックリスト(07/14/2023)

今回追加した本

BOOK STACKS Vol.5:月刊『Boop from SOUTH SIDE』/田中敏之(1979年)

本を持参した人

トロピカル松村(編集者、ライター)

雑誌_BOOP
「手にした瞬間に、JOVAN(当時流行ったムスク)のような匂いがする! と思ったんです。勝手な思い込みかもしれないけど。そのとき僕は心に決めました。いつか僕もこんなミニ雑誌を作る機会があればムスクを振りかけて皆に届けようと(笑)」と、トロ松さん。

「好きな本をたくさん集めて“POPEYE Web編集部だけのオリジナル本棚”を作ってみよ〜」というシンプルな提案のもと、本棚自体の制作とブックセレクトを開始した「POPEYE Web」に関わる編集者やライターなどの運営陣。その選書の過程をポッドキャストで配信しているのが、この「BOOK STACKS」企画。

 シリーズ第5話目となる今回は、「POPEYE Web」をはじめ様々な媒体でご活躍中の編集者/ライターのトロピカル松村さんが持参した、大阪発の希少なミニ雑誌『Boop from SOUTH SIDE』をみんなで囲んで雑談中。ポッドキャストの視聴は以下のリンクから! 

↓こちらの再生プレーヤーからも聴けます!

今回のハイライト、抜粋

国分

国分

そもそも「BOOP」って何雑誌なんですか?

トロ松

トロ松

大阪で出ていたシティボーイズ&ガールズ雑誌なんですよ。本当に珍しくて。このスナップ号はわりとサーフネタが多いかな。でね、僕は日本のアメリカンロックが好きなんですよ。「CREATION」「T-BIRD」「SENTIMENTAL CITY ROMANCE」、大阪なら「LAZY HIP」とか。この雑誌を読むと「LAZY HIPは今大阪のサーファーに人気だけど」とかがさらっと書いてあって、前回話したように、まとめ本には載っていないことが知れる雑誌だなーって。しかもこのスナップ特集は文章にもギャグが多めなんですよ。

井出

井出

’79年ということで、トロ松くん的には最も愛してやまない時代・文化、ど真ん中だよね。要するにアメリカ村周辺にいるた若者たちを取材して、その子たちの生の声が載っているという雑誌だよね? しかもそれを面白おかしく書いてると。

本棚No.037:月刊『Boop from SOUTH SIDE』/田中敏之

雑誌_BOOP
「ダジャレの他、ヘタウマというよりいい意味でちゃんとヘタなイラストが載っていたりギャグ感満載なんですよね。でも、とにかく自分たちでやってみるぞ!っていうインディ精神を感じて大好きなんですよ。」(談・トロ松)
雑誌_BOOP
雑誌_BOOP
トロピカルな風、感じてみませんか?
雑誌_BOOP

番組出演者のプロフィール

プロフィール

トロピカル松村

とろぴかる・まつむら|1988年、兵庫県生まれ。編集ライター。70年代や80年代、クラシックなアクティビティ&スポーツに目がない。ジーンズ&スポーツを掲げるブランド『CRT』のディレクター。二子新地で小さなレコード店『トロピカルレコード』を運営。著書に『ボクのニッポンサーフィンサウンド』がある。

プロフィール

井出幸亮

いで・こうすけ|1975年、大阪府生まれ。編集者。POPEYE Webシニアエディター。古今東西のアーツ&クラフツを扱う雑誌『Subsequence』(cubism inc.)編集長でもある。本誌『POPEYE』(マガジンハウス)、『工芸青花』(新潮社)などさまざまな媒体で編集・執筆活動中。主な編集仕事に『ズームイン! 服』(坂口恭平著/マガジンハウス)、『ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと』(新潮社)、『細野観光 1969-2021 細野晴臣デビュー50周年記念展オフィシャルカタログ』(朝日新聞社)など。著書に『アラスカへ行きたい』(新潮社、石塚元太良との共著)がある。

プロフィール

国分優

こくぶ・ゆう|POPEYE Webクリエイティブディレクター。本番組のナビゲーター。

番組概要

これdow!? アートワーク

これDOW!?

『これDOW!?』はモノをきっかけにしたエデュケーション番組です。POPEYE Webクリエイティヴチームの面々やたまにやってくるゲストらが、街をぶらぶらして見つけたモノや取材時に出合ったモノを持ち寄って雑談中。ときにはゲストと一緒にモノを作ってみたりもね。(更新は不定期です)

📩 メールアドレス
popeyeweb@magazine.co.jp

POPEYE Web制作の他番組は以下より。
ピーター・バラカンのプロテスト・ソングあたりから始める政治の話。
POP-EYE MEETING 編集会議
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