12回に渡ってお送りした連載「RADICAL Localism」がRadioになってリニューアル。アートへの深い観察がどのようにして人間の意識を拡張してきたかを紹介するこの企画。タイトルの「Deep Looking」とは、この不確かな時代に生きる私たちが自らの手で未来を切り拓くための想像力を蘇らせる深い観察を意味します。
第五回のエピソードは、ホワイトサークルの実験をご紹介。コンセプチュアル・アートの先駆者として知られている松澤宥(まつざわ・ゆたか)は、1960年代に様々なラディカルアートの実験を行いました。芸術家として、存在する作品を創作するのではなく、パフォーマンスや儀式などを行っていた松澤さん。目には見えない表現にどのように向かっていたのでしょうか。世界と宇宙を代表するアーティストからヒントが見えてきます。



プロフィール

ロジャー・マクドナルド
東京都生まれ。幼少期からイギリスで教育を受ける。大学では国際政治学を専攻し、カンタベリー・ケント大学大学院にて神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)を専攻、博士課程では近代美術史と神秘主義を学ぶ。帰国後、インディペンデント・キュレーターとして活動し、様々な展覧会を企画・開催。2000年〜2013年まで国内外の美術大学にて非常勤講師も行う。2010年長野県佐久市に移住後、2014年に『フェンバーガーハウス』をオープン、館長を務める。NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]設立メンバー。AITのオンラインアート講座「Total Arts Studies」ディレクター。著書『DEEP LOOKING 想像力を蘇らせる深い観察のガイド』発売中。
Official Website
fenbergerhouse.com