フード

海老を味わうための水餃子。

どのみち毎日食べるから。Vol.27

どのみち毎日食べるから。

artwork: Ryuto Miyake
photo: Kazuharu Igarashi
cooperation: Yu Kokubu

2025年9月30日

発売中!

海老を味わうための水餃子。

『はじめの自炊帳』

連載「どのみち毎日食べるから。」が書籍化!
醤油、塩、砂糖、みりんなど基本の調味料で作る、ずっと飽きないスタンダードな31品を掲載。特別なテクニックも食材も使わず、誰でもとびきりおいしい料理が作れる料理入門書です。

『はじめの自炊帳』

 生きているかぎりどのみち毎日触れ合う料理。自らの手でおいしく作れる知恵があれば、これからの人生、楽しくなるはず。このポッドキャストは料理家の土井光さんに、自分や家族が毎日食べて「あぁ、オイシイ」としみじみ感じる料理を教えてもらう番組。特別なテクニックも食材も不要。10分前後の音声を聴けば誰でも作れるメニューばかりだから、近所のスーパーに向かう道中にでも聴いてほしい。第二十七回は、海老を味わうための水餃子。

「海老を食べるぞ、というとき気分のときに作ります」(土井光)

MEMO

材料は、海老10尾、豚ひき肉80g、玉ねぎ40g、餃子の皮、小麦粉、パクチー。調味料は塩。

海老は尾を残して殻をむく。

背ワタをとる。

玉ねぎは粗みじん切りにする。

ボウルを用意して、ひき肉、玉ねぎ、塩を入れて混ぜる。

小麦粉を海老にふるいかける。

包みやすくなるので皮を少し伸ばす。大判の皮が手に入ればそのまま使ってもOK。

皮のふちに水を塗る。

ひき肉を少し乗せ、海老は尾が皮からはみ出るように置く。

ひだは作らずそのまま閉じる。

すべて包んだら茹でる準備を始める。

どんぶりにお湯をとって器を温めておく。

沸騰したら餃子を入れる。

海老が少し曲がって火が通ったタイミングですくう。茹ですぎると皮が溶けてしまうので注意する。

完成!

POPEYE

1年に何度か訪れる海老を食べまくりたい欲求。とはいえ、エビフライはそんなにたくさん食べられないし、ガーリックシュリンプだとガーリックすぎる。レストランだと海老は位が高くて謎に値が張る。そんな悩みをすべて解消してくれたのがこの海老水餃子。いつもの餃子に海老をポンッと載せるだけだけど、1尾まるまる入っているからプリプリした食感と旨味をダイレクトに感じられた。茹でているからサッパリしていて、パクチーを完成のタイミングに添えたら途端にエスニックな味わいにもなる。軽く10個は食べてしまえる印象だった。海老食べたい欲求が湧いてきたらぜひ。

プロフィール

海老を味わうための水餃子。

土井光

どい・ひかる|1991年、大阪生まれ東京育ち。三ツ星レストランや老舗菓子店に勤め、在仏7年後帰国。現在は父である土井善晴の事務所に勤務。大学や調理師学校の講師、コラム執筆、フランスと日本文化をつなぐイベントなど行う。趣味はマラソン。

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