海外旅行中、駅の案内表示を探しながら、必死に正しい電車を探しているときに感じる、異国をサバイブするヒリヒリ感。日本語とかなり離れている言語の国はもちろん読めないというのもあるし、そもそもデザインのシステム自体が全く異なる。情報伝達のツールであるデザインの根本が異なれば、やっぱり慣れ親しんだ感覚から遠い場所にいる感覚になるというもの。先述の案内表示はもちろん、書籍や雑誌、街中の壁に貼られたポスター、国章に至るまでに散りばめられたグラフィックデザインは、国のアイデンティティを形成する機能を持った要素なのだ。
『駐日チェコ共和国大使館』内にある『チェコセンター東京』で開催中の「identita – the story of Czech graphic design」は、現在チェコ(およびチェコスロヴァキア)のグラフィックデザインがどのように生まれ、機能したかを紹介するもの。チェコは国家としての独立や二度の世界大戦、二度の全体主義体制を経験し、さらには社会主義的な計画経済から市場経済への移行も経た国。異なる文化や歴史、政治的背景を持つ国だからこそ、グラフィックデザインにも注目したい。チェコの街を旅する感覚で、ぜひ足を運んでみよう。
インフォメーション
identita – the story of Czech graphic design
会場:チェコセンター東京(東京都渋谷区広尾2-16-14 チェコ共和国大使館内)
会期:2025年12月4日(木)〜2026年1月30日(金)
時間:10:00~19:00
休み:土、日、祝、2025年12月24日(水)~2026年1月4日(日)
料金:無料
Official Website
https://tokyo.czechcentres.cz/ja/program/identita
「柳宗悦が出会った沖縄の美 琉球の民藝」が気になる。
鮮やかな紅型の衣裳、南国の光を映したような織物、大胆で力強い壺屋焼、暮らしと芸能が自然につながる独特の文化。そんな伝統が色濃く残る沖縄を「宝の山」と評した柳宗悦。1938年に初めて訪れて以来、生涯に...
「1978」展に行く。
写真をアートとして初めて日本に体系的に紹介した草分け的なギャラリー『ツァイト・フォト・サロン』(1978年、日本橋に開廊)。創設した故石原悦郎さんは、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ブラッサイなど欧...
佐内正史展「佐内さん」が気になる。
雑誌『写真』Sha Shin Magazine vol.9刊行記念による、写真家・佐内正史さんの展示「佐内さん」が開催中! 佐内氏は1997年に写真集『生きている』で鮮烈なデビューを果たし、2003...
『撮影』を読む。
1995年生まれの写真家、竹久直樹による本作は、彼がライフワークとして撮り溜めてきた「展覧会の記録」を編纂した一冊。その撮影舞台は、一般的な美術館やギャラリーにとどまらず、野外や廃墟といった非日常的...
「へそ」が気になる。
人も物も情報もひしめく都会だからこそ、自分だけの“スポット”を見つけると、実家の部屋の角にあった子供のころの秘密基地のような特別さと安らぎを感じる。河川敷や橋の下など、そんな使われ方が定まりきらない...