カルチャー

目指せGEEK WATCH図鑑!!! Vol.18

写真・文/久山宗成 a.k.a. Donald

2023年8月31日

photo & text: Muneaki Kuyama a.k.a. Donald
edit: Yukako Kazuno

ロケが2連チャンしたので、第18回目の今回はゆるり会。最近、私が気に入っているGEEK WATCHの中からニューカマーを紹介したいと思います。

まずはこちら! Mr.マリックのイラストパッケージも時代感溢れる一本。80年代年にマリックプロモーションから発売された”マジックウォッチ”。動力は何だと思いますか? ゼンマイではなく、電池でもないんです。驚くべきことにこの腕時計の動力はなんと水!

映像のように水道水をかけると2~3週間ほど稼働します。この腕時計以外に水で動く腕時計は見たことがありません。まさにONE&ONLY♥️ハンドパワー恐るべし。キテてます、キテます🎵

1992年に〈BANDAI〉から発売された「Tyche Talk(テュケトーク)」はなんと占い機能付き。

銀色のポッチに人差し指と中指で触れるとあなたの占い結果を話してくれます。カップルで手を繋いでセンサーに触れると二人の占いも出来ます🎵

みんな大好き占い🔮時計。こちらは1970S にフランスの〈DESTINAX社〉が製作した占い機能付きの機械式腕時計。12星座のダイヤルを右上の竜頭でセット。

Love(恋愛)Business(仕事運)Luck(全体運)を、赤(悪)白(普通)緑(良)の三段階で教えてくれます。1日ごとではなく1日に3回くらい変わるので、時間より占いを見てしまうヤバイ腕時計です。

アナログとデジタルの画面がレイヤーになった画期的な〈CASIO〉「TWINCEPT」。

このレアモデルの最大のセールスポイントはポニーテールやショートカット女子のイケメンアイコン。地味にかなり珍しいんです🎵

レーザーを使って立体画像を記録するホログラムを使用した腕時計。ホログラムはギリシア語の「完全」という意味の「Holos」と、「情報」という意味の「Gram」を合成して作られた言葉。プレミア商品や金券、有価証券類の偽造防止に広く採用されているのがホログラム技術です。

簡単に製造ができないホログラム技術を使用し、珍しい眼のデザインなのが素晴らしい。

1990年のミッキーマウス腕時計。ミッキーの両腕を挟むように押すと、口を動かしながら「it’s○○o’clock.HAHA〜」と英語で現在時刻を教えてくれます。

ミッキーくらいの知名度と販売力がないと実現しなかったであろう画期的な腕時計ですね。

〈SEIKO〉の技術力と遊び心を兼ねたからくり腕時計「ハーモニー」。8時のボタンをポチっとすると「チキチキマシン猛レース」のメロディーが流れて秒針がダンスします。 

しかも流石は〈SEIKO〉。秒針はダンスした後、正確に戻ります‼️ 

機械式腕時計なのにアラーム機能を兼ね備えた名機。その名も「CITIZEN ALARM 4 HANDS」。

セットした時刻になると、蝉の絶命のような、哀愁漂う「ジジジジー」音が鳴ります。セットする時間は、紳士は3時のおやつタイムか4:20。淑女は0時のシンデレラタイムでお願いします。

今から40年程前の1985年〈BANDAI〉から発売された、当時話題沸騰のハレー彗星をテーマにした腕時計。その名も「ハレータイム」 。

太陽系を76年周期で回遊するハレー彗星の位置をLED点滅で知らせてくれます。ちなみに次回見えるのは2061年7月28日だけど、なんとそのタイミングまで見れるのだ。恐るべし〈BANDAI〉。

YouTubeのGEEK WATCH CHANNELもぜひご覧ください。

プロフィール

ドナルド魔苦怒奈流怒

久山宗成 a.k.a. Donald

くやま・むねあき | 改造活動家、企画編集者、GEEK WATCH偏愛家。ワタリウム美術館のミュージアムショップ地下中二階にて、2014年より改造見世物小屋『+R.I.P. STORE』を営む。様々なマテリアルや手法を組み合わせてジュエリー、腕時計、プロダクト、舞台美術などを制作している。趣味的に始めてどハマりしたGEEK WATCHのコレクションは今や700本以上。現在『GEEK WATCH PEDIA』なる本を編集中。 

Instagram
https://www.instagram.com/geekwatch_tokyo/

https://www.instagram.com/kuyama_donald_muneaki