20世紀アメリカで活躍したミニマル・アートの先駆者、ドナルド・ジャッド。抽象絵画からアルミや合板を用いた立体作品、家具やインスタレーションなど、長きにわたる活動の中で彼が制作した作品の幅は膨大。今もなお彼が現代の美術や建築、デザインなどの方面へ与える影響は計り知れないけど、今回はその中から厳選された家具と芸術作品が集められ、ジャッドが持つ形と空間のバランス感覚を見ることができる。
ジャッドに代表されるミニマリズムが脚光を浴びる前、1950年代の美術界では画家たちの感情表現が存分に発揮された抽象表現主義が主流だった。しかし、その時代に、彼は次第に絵画という媒体や絵画的な表現と距離を置くようになる。本展に並ぶ椅子やテーブルなどの家具は、ジャッドのニューヨークとテキサス・マーファの自宅のために設計された品々。当時の新素材である合板や金属フレームなどを取り入れた作品は、彼自身の空間を整えるために作られ、プロダクトには機能と造形が両立している。インテリアの他にも、版画などの美術作品も会場に並ぶ。プロポーションや対称性が重視された作品には、家具作りにも通じる彼の変わらない哲学が反映されている。実は、ジャッドの家具と美術の作品が同時に並ぶのはすごくレアなんだとか。1993年のミュージアム・ヴィースバーデンでの「Art + Design」など、僅かな例外があるに過ぎす、とても貴重な機会になっている。
インフォメーション
Donald Judd:Design
会場:伊勢丹新宿店 本館2階 イセタン ザ・スペース(東京都新宿区新宿3-14-1)
会期:2026年2月7日(土)~3月8日(日)
時間:10:00〜20:00
Official Website
https://www.mistore.jp/store/shinjuku/shops/women/the_space/shopnews_list/shopnews027.html
「わたしのまなざし、あなたのまなざし SHIBUYA ART WEEKEND」に行く。
今年の7月4日からヒカリエホールで行われている大規模写真展「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」。石内都さんをはじめとする30名の女性写真家が一挙に展示するこの大規模展の連動イベントとして、「わた...
「あんた最悪、俺も最悪、我々みんな最悪」に行く。
POPEYE Webにて毎日更新中の写真連載「未来のほうからやってくる。」でお馴染み、フォトグラファーの中村寛史さんによる企画グループ展が開催される。タイトルにも掲げられる「あんた最悪、俺も最悪、我...
Yuri Iwamoto 個展「Living Tree」が気になる。
POPEYE Webのミニコラム「タウントーク」にも執筆いただいたガラスアーティストのYuri Iwamotoさん。植物、果実、身体などをモチーフとした作品は工芸の枠を飛び出し、伸びやかで生き生きと...
「マリメッコ展 模様のちから Marimekko: Art of Printmaking -Beauty, Dream, Love」が気になる。
「責任はただ一つ――美である。現実はただ一つ――夢である。 ただ一つの力――愛。」 1926年、わずか14歳の少女だったアルミ・ラティアが日記に綴ったこの言葉は、のちに世界中で愛される〈マリメッコ〉...
『ブック・アクティビスト』Irma Boom: Book Activist 展に行く。
読む人、売る人、作る人。本に関わるすべての人を讃える言葉「ブック・アクティビスト」を掲げた展覧会が、『ATELIER MUJI GINZA』で開催されている。世界的なオランダ人デザイナー、イルマ・ボ...