ライフスタイル
私のいえは、東京 山のうえ Vol.6
社本真里の隔週日記: 生活水
2022年4月9日
photo & text: Mari Shamoto
edit: Masaru Tatsuki

住み始めたばかりの頃、水が出ないことを、どう受け止めたらいいのか分からなかった。けれど集落のみんなは、そのうち出るよーと言って、いつも通りだった。水の管理も集落の皆で行なっていて、当番制でタンクやフィルターの掃除をしている。



水元へ行くと、そこには水が湧き出ていた。これが生活水になっているんだと目にすると、水が出ない事実も気がついたら受け入れられるようになった。
プロフィール
社本真里
しゃもと・まり | 1990年代生まれ、愛知県出身。土木業を営む両親・祖父母のもとに生まれる。名古屋芸術大学卒業後、 都内の木造の注文住宅を中心とした設計事務所に勤め、 たまたま檜原村の案件担当になったことがきっかけで、 翌年に移住。2018年に、山の上に小さな木の家を建てて住んでいる。 現在は村内の林業会社に勤め、 山の素材の販売や街と森をつなぐきっかけづくりに奮闘している。