ライフスタイル

私のいえは、東京 山のうえ Vol.4

社本真里の隔週日記: 春だ!

2022年3月12日

photo & text: Mari Shamoto
edit: Masaru Tatsuki

事務所からの景色。都心部の方向を向いて撮った。

 先週のよく晴れた日(1月末)。職場で、車に忘れ物を取りに外に出たとき、春だ! と思った。まだ朝は外の水道が凍って水が出ないし、車の外気温計はマイナス5度、そんな時期だったけど、鳥が鳴いていて、差し込む太陽の光が暖かい。

 戻って、仲間に春が来てるよ! と話すと、「その感覚、覚えておいたほうがいいよ、木が水を吸い上げ始めたってことだから」と言った。木は9月のお彼岸の時期を過ぎると、徐々に水を吸い上げるのをやめ休眠の時期に入り、また2月の末くらいから水を少しずつ吸い上げ始めるのだ。

 家に帰ると、小屋の脇に咲くダンコウバイの蕾が膨らんでいて、ここにも春がきていたのかと嬉しい気持ちになった。

ダンコウバイの木
小屋の脇のダンコウバイの木。3月中旬には、黄色い花が咲く。

プロフィール

社本真里

しゃもと・まり|1990年代生まれ、愛知県出身。土木業を営む両親・祖父母のもとに生まれる。名古屋芸術大学卒業後、都内の木造の注文住宅を中心とした設計事務所に勤め、たまたま檜原村の案件担当になったことがきっかけで、翌年に移住。2018年に、山の上に小さな木の家を建てて住んでいる。現在は村内の林業会社に勤め、山の素材の販売や街と森をつなぐきっかけづくりに奮闘している。