TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#3】Traveling Journal – ロンドンの本屋

執筆:Hanna

2026年6月24日

日本から遠く離れたそのシティは、噂通り今日も曇り空。機内から見下ろす景色から、その国の歴史と気品を感じる。ロンドン・ヒースロー空港に降り立つと、見えてくる鮮やかなロイヤルパープル。空港内は免税店の香水と、行き交う人々のデオドラントの香りが混ざり合う。

バゲージクレームエリアに到着し、スーツケースが回ってくるのを待ちがなら、現地の気温を調べると、例年の秋の気温と比べて、少し肌寒いようだ。やっと出てきたスーツケースを開いて、カシミアのセーターを取り出しておく。タクシー乗り場へ向かう途中、お土産ショップのマガジンコーナーをチェックすると、MONOCLEが何冊も並んでいた。

空港からホテルへと向かい、荷物を置き、着替えを済ませ、ロンドンの街へと繰り出した。伝統とモダンがバランスよく混じり合う建物の間を足早に歩いていくロンドナーは、雑誌の切り抜きのように洗練されている。見た目だけでなく、ライフスタイルも粋なようだ。なぜなら、カフェや公園、地下鉄の中で多くの人々が紙の本を当たり前に読んでいる。若者たちもスマホで時間を潰すことなく、本の文字を目で追っている。

読書家のロンドナーたちを見ていたら、地元の本屋へ行ってみたくなった。ぶらぶらと散歩をしながら、本屋を探して歩き始めた。ロンドンの東側はアートな街として知られていて、多くのギャラリーやヴィンテージショップで活気に溢れている。独立書店もいくつか点在していて、Brick Lane Bookshopもその一つ。

店内に入ってみると、多くの地元の人で賑わっていた。自身の好奇心のままに本を選びに来ているような、そんな光景に気分がよくなった。店主とお喋りしたり、子供と一緒に本を選んだり、あたたかくて、可能性に満ちた空間だった。

本がたくさん並んでいる空間に身を置くと、カラフルな表紙の数々が不思議と新しい視点をもたらしてくれる。旅の途中に立ち寄る本屋はいつもと違った景色が見えた。

プロフィール

Hanna

ハンナ|東京都生まれ。中学生の頃からのアメトラ好きが高じて、2021年に〈Tokyo Wednesday Club〉をスタート。ブランド名は敬愛する大滝詠一の楽曲「雨のウエンズデイ」と1978年のサーフィン映画『ビッグ・ウェンズデー』から。‘26年はニューヨークと東京にてポップアップを開催予定。

Instagram
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Official Website
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