フード

フライパンで蒸す、一人前の焼売。

どのみち毎日食べるから。Vol.25

どのみち毎日食べるから。

artwork: Ryuto Miyake
photo: Kazuharu Igarashi
cooperation: Yu Kokubu

2025年8月14日

発売中!

フライパンで蒸す、一人前の焼売。

『はじめの自炊帳』

連載「どのみち毎日食べるから。」が書籍化!
醤油、塩、砂糖、みりんなど基本の調味料で作る、ずっと飽きないスタンダードな31品を掲載。特別なテクニックも食材も使わず、誰でもとびきりおいしい料理が作れる料理入門書です。

『はじめの自炊帳』

 生きているかぎりどのみち毎日触れ合う料理。自らの手でおいしく作れる知恵があれば、これからの人生、楽しくなるはず。このポッドキャストは料理家の土井光さんに、自分や家族が毎日食べて「あぁ、オイシイ」としみじみ感じる料理を教えてもらう番組。特別なテクニックも食材も不要。10分前後の音声を聴けば誰でも作れるメニューばかりだから、近所のスーパーに向かう道中にでも聴いてほしい。第二十五回はフライパンで蒸す、1人前の焼売。

「ひき肉と玉ねぎと生姜で一人前の焼売を作れると良いおかずになります」(土井光)

MEMO

材料はひき肉150g前後、玉ねぎ半分、生姜、焼売の皮、グリーンピース、そして焼売の下に敷くキャベツ。調味料は醤油、みりん、ごま油、塩。

大きめのフライパンと穴が開いているステンレスの台を用意する。肉や魚を蒸す場合はステンレスの蒸し器だと手入れが簡単。

ボウルにひき肉、みじん切りした長ねぎ、生姜を入れる。長ねぎは、あればでOK。

別のボウルにみじん切りした玉ねぎを入れて大さじ1の片栗粉をまぶす。こうすることで、玉ねぎから水が出るのを防いでくれる。

片栗粉をまぶした玉ねぎを加える。

醤油大さじ 1/2、みりん1/2、塩を1つまみ、そして、ごま油をちょびっと加える。食べるときに醤油をつけるので調味料は少なめ。これで12~15個の焼売ができる。

お皿に焼売がくっつかないようにキャベツを敷く。

グリーンピースにも片栗粉をまぶしておく。

親指と人差し指で輪っかをつくり、そこに皮をのせて。

窪みを作り。

窪みにタネを入れて。

スプーンで少し押し込む。

最後にギュッと握り。

グリーンピースをのっけたら完成。

タネがなくなるまで作業を繰り返し、お皿に並べていく。

焼売同士がくっつかないように間にキャベツを挟み込む。

蓋をして10分くらい蒸したら出来上がり。

完成!

POPEYE

勝手に餃子よりハードルの高さを感じていた焼売。実際に作ってみたら、およそ1/3のテクニックで簡単に作れた。ヒダを作って閉じる必要もないし、具材もとりあえず玉ねぎがあればなんとかなりそう。餃子みたいに「せっかくならたくさん作ろう」みたいな意気込みも感じなくて済む。余計な具材がないから玉ねぎのサクサク感と甘味もダイレクトに感じることができてご飯が進む! 1人分のひき肉を買ってサクッと作ってみよう。

プロフィール

フライパンで蒸す、一人前の焼売。

土井光

どい・ひかる|1991年、大阪生まれ東京育ち。三ツ星レストランや老舗菓子店に勤め、在仏7年後帰国。現在は父である土井善晴の事務所に勤務。大学や調理師学校の講師、コラム執筆、フランスと日本文化をつなぐイベントなど行う。趣味はマラソン。

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