フード

USEFUL SPAGHETTI RECIPE Vol.11

ゲスト・ワインあけび/青菜のスパゲティー。

2023年2月17日

illustration: Tomomi Mizukoshi
design: Shohei Yoshida
text: Ryoma Uchida

テキーラ

テキーラ

こんにちは。この連載も10回を超えたが、やはりスパゲッティのバリエーションは侮れない。レストランの味やジャンク系、和風、喫茶店のオリジナルメニューなど、どれも最高に美味しいけど、誰もが持っているであろう“自分なりの使えるレシピ”に勝るものはない。ここではそんな「USEFUL SPAGHETTI RECIPE」を淡々と掲載していく備忘録。実際に調理してみて、失敗談も含めて感想は赤裸々に全部メモっていく。今回レシピを教えてくれたのは料理家のワインあけびさん。あけびさん、本日はどんなレシピを?

あけびさん

あけびさん

「青菜のスパゲティー」です。


青菜のスパゲティー

作り方

あけびさん

あけびさん

今の季節にあったスパゲッティのレシピになります。分量は参考までに書きましたが、それぞれの好みにお任せします。

テキーラ

テキーラ

”ちょい足し”するとおいしい具材はありますか?

あけびさん

あけびさん

カラスミがおすすめです。

Let’s Try!

まとめ

テキーラ

テキーラ

早く食べたい。そしてなるべく簡単で美味しいものを。できれば栄養も取りたい。欲望だらけのダメ人間(いや、自分に対して正直なんだから至極真面目な姿勢だ!)の望みを一挙に叶えてくれる魔法のスパゲッティここに来たり。分量は「適量&好きなだけ」これぞ、ユースフル。どれくらいの調味料をいれるか、どんな青菜をチョイスするか、人それぞれのこだわりや好みで味も七変化する、形にとらわれない変幻自在レシピ。こういうものこそ頭の中にひとつあると助かるものだ。あけびさん、ありがとうございます!
調理時間は下ごしらえと茹で時間含め35分ほどで、動画を撮影していたこと(毎度バタバタしています)を加味すると、本来はもっとコンパクトに終わるはずで、時短レシピなのだ。手順に沿って、青菜を茹で、にんにく等で味付け、麺を入れてトングでぐるぐる。これまたシンプルな工程ながらしっかり完成。いや〜、スパゲッティはすごい。青菜の歯応えと風味、特に春菊の香りが素晴らしい。旬を味わうとはこのことか。そして「イタリアチーズの王様」の異名をもつパルミジャーノのコクが絶妙。完成品の上からさらにパルミジャーノを振りかけ”追いチーズ”をして、雪山を作って食べるのもこの季節っぽくていいかな。そんなわけで、変幻自在の旬を味わえるスパゲティーでした。夏場は青菜を空芯菜なんかに変えて調理してみても面白そうだ。

完成!

今回レシピを教えてくれた人

あけびさん

ワインあけび

わいん・あけび|長野県生まれ。料理家。フランスとイタリアで15年暮らしたのち、2019 年に帰国し、南信州と鎌倉で料理教室を主宰。昨年には長野県松本市の女鳥羽川沿いに「欧州総菜Kawazoe(カワゾイ)」を開店。著書に『ワイン家のオーブン料理』(リトルモア)がある。