ライフスタイル
部屋とシティボーイ#5 / MELBOURNE
第5回はメルボルンの物置小屋に住む建築家の部屋へ!
2021年11月18日
photo: Timothy Herbert
illustration: Masayoshi Suzuki
coordination: Mifumi Obata
edit: Hiroko Yabuki
2018年2月 850号初出
家賃が高い?だったら物置に住んじゃおう!
建築家のアイデアがつまった秘密基地。

たまに人も通る路地に面しているけれど「日本の古い長屋みたいに、通りとの距離感が近いのがいい」と全く気にせず、逆に楽しむこの余裕。窓だっていつも開けっ放しだ。
コーヒーショップがハイレベルとか、街並みがヨーロッパっぽいとか、噂では聞いてるメルボルン。でも現地の暮らしぶりって? そんな好奇心からのぞいてみた建築家マリーの部屋は、想像以上だった。だってそもそも家じゃなくて物置小屋。曰く「このあたりは家賃が高騰中。物置やガレージを改造して住んでる人は結構いるよ」。不便もありそうだけれど「夏は汗だく、冬は隙間風も入る。生きてるって感じさ」と満足げ。と言いつつ住むにあたり改装もしているから、見かけよりも居心地がいい。寝ている間にキッズがグラフィティを描いていっても「それも味かな」。細かいことを気にせず、環境をとことん楽しむ。それがメルボルン流なんだね。
-BEDROOM-

-
ベッド側の壁から見るとこんな感じ。壁は物置時代の鉄製の骨組みの上に木を張り、天井は断熱材を入れて石膏ボードでカバー。写真奥の収納もほぼDIY。ホームセンターで見つけた工具置きを棚にして、上着やシャツをかけるレールを作り、前の住人が残したアンティークのタンスをその横に。 -
部屋は小さいけどベッドはクイーンサイズ。壁側にはコーヒーテーブルを兼ねた機能的なヘッドボードを自作。愛読誌の『ナショナルジオグラフィック』がすっぽり収まる幅にこだわった。床にはペルシャ絨毯を組み合わせて。
-KITCHEN-

-GARDEN-

-
石畳の路地にて。「床屋で変な髪型にされて自分で剃っちゃった」と、とことん潔い。 -
キッチンの横にはミニ菜園。水やりも欠かさない。
House Layout
SPACE |1R 18㎡
REMARKS |1900年頃の中庭、物置付きの一軒家を男女4人で賃貸。元物置をベッドルームに。キッチン、トイレ、リビングルームは母屋にあり、マリーは中庭をリビング代わりに使っている。家賃は月500豪ドル(4万3000円ほど)。「本当は3人の契約なんだけど4人で割ってるから安く済んでるんだ。大家さんには内緒でね」
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