カルチャー

1月はこんな本を読もうかな。

2024年の生き方に霊感を与えてくれそうな3冊。

2024年1月1日

text: Keisuke Kagiwada

『ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生』
ジョン・マルコフ(著) 服部桂(訳)

混迷を極める20世紀末に登場した雑誌『ホールアース・カタログ』は、スティーブ・ジョブズをはじめそれこそ”全世界”にハンパない影響を与えたことで有名。何を隠そう『POPEYE』もそのひとつ。本書はその創刊者の生き様に迫った評伝なんだから、読むっきゃない。¥3,850/草思社

『マンガの描き方』
スコット・マクラウド(著) 須川宗純(訳)

マンガでもってマンガの成り立ちを理論的に解説した名著『マンガ学』の著者が、今度はその実践編をお届け。微に入り細を穿って丁寧に教えてくれるので、漫画家志望者はもちろん、この世界に生きるすべてのストーリーテラー(つまり、そこの君!)は必読の一冊だ。¥3,520/国書刊行会 

『超人ナイチンゲール』
栗原康(著)

え、アナキストが”近代看護の母”ことナイチンゲールの伝記を書いただって!?  と、興味本位で読んでびっくり。なんとなく知ったつもりになっていた彼女とはまるで違う、神秘主義者の超人としてアナーキーな看護の実践した姿が、著者お馴染みのパワフルな筆致で描き出されているんだから。ケアの炎を撒き散らせ! ¥2,200/医学書院