ファッション

特集「STYLE SAMPLE ‘25」

NO.934

STYLE SAMPLE ’25

2025年1月8日

毎年恒例、年始のファッションスナップ特集。
世界17都市・317人を眺めながら、
自分らしいスタイルを考えよう。

 POPEYE編集部が世界中のコントリビューターたちの協力のもと、総力を挙げて素敵なファッションスタイルを探し求めるこの特集。今年も充実した着こなしの名鑑になりました。その成果をじっくりと読んで、まずは1年のスタートに自分に役立つアイデアを見つけるもよし。ひとまずそばに置いて、ふとしたときに読み返し考察するもよし。アーカイブとして本棚にさしておき、いつか振り返っても発見があります。

 今回の特集案内は、いつもとちょっと趣向を変えた表紙を紐解いて紹介します。

SNAP! SNAP! SNAP!

 Snap & Survey The Styles! ということで、まずはいつものように世界中の気になるスタイルをスナップ。今年は12都市・20ジャンル・171の着こなしが集結。

いま注目を集める
イタリアのスケーターとは。

オリーブオイルと
ファッション?

自分で編んだ
お気に入りの靴下で。

コペンハーゲンの
居心地のいいカフェにて。

このデザイナーが作る服、
本人の着こなしに注目。

東京ではオートバイの
新鮮なスタイルを。

リスボンの個性的な本屋さんと、
本の虫たち。

NYでは『THE NEW YORKER』
編集部でスナップ!

ロンドンの
アーバン・アウトドア・スタイル。

クラシックなだけじゃない、
柔軟なテーラーの姿。

ストックホルムの
レザー・ジャケット屋さんにて。

LAで勢いを増す、
新進気鋭のアトリエが作る服。

ロンドン、LA、NYに展開する、
今もっとも面白い古着屋のボス。

夜の東京を駆け抜ける
バイクイベントにて。

The Personal Style of
KING KRULE

 ロンドンが生んだ才能、孤高の音楽家・King Kruleの独占取材が実現。サウスバーモンジーにやってきた彼は、自分自身のスタイリングで4つの着こなしを見せてくれた。King Kruleはお気楽なアーティストなのかと思っていたが、彼は緻密で繊細、そして深く考え、軽やかにアウトプットをする。自然体で、母親が作ったという服や友人のブランドの話を楽しそうにしてくれた彼は、周囲の人たちを大切にする人だった。

工業地帯とスタジアムがすぐ近くにある、サウスロンドンのとある一画で。

GROUP SHOT!

 バンドとそのクルー、コミュニティ、ショップスタッフたちなどを取材し撮影した、7枚の集合写真とその着こなしを紹介。集合写真って、いろんなことが見出せて面白い。じっくり眺めていると、じわじわと気付きが頭の中に浮かんでくる。

LAではアウトドアのイベントを楽しむコミュニティを取材。今回はガーデニング・ファーミングをレクチャーするクラスにて。

メルボルンで撮影したのは、スポーツ雑誌『GOOD SPORT』の編集長が主宰するランニング&コーヒーのコミュニティ。

なんとHYUKOHとSunset Rollercoasterのコラボレーションプロジェクト・AAAのメンバーとそのクルーの集合写真を独占撮影。ビジュアルとスタイルを作るキーマンに話を聞いた。

WHAT’S THE STYLE LIKE THERE?

 どんな服を着て、どんなスタイルで日々を過ごすのか。それは自分の現実的な生活と切り離せないはずであり、暮らしのための必要性、暮らしの中から派生するアイデアによって出来上がる装いにこそ興味が強く湧いてくる。今回は山に囲まれ豊かな川が流れるスコーミッシュ、ロンドンから電車で1時間ほどの郊外にある海岸沿いのブライトン、という、2つの町を訪れ、スナップ取材を敢行。

スコーミッシュは、カナダの西側、バンクーバーから北に車で1時間ほどいくと辿り着く町。ここは人々が暮らす市街地と、山・森・川との距離がとてつもなく近い。世界中のロッククライマーたちの聖地とも言われ、ピュアなアウトドア・スタイルをじっくり取材することができた。キャンプ、クライミング、MTBや、その周辺のライフスタイルに興味がある人はぜひ。

ブライトンは、東京から見た鎌倉のような立ち位置なのかもしれない。近年、ロンドンのクリエイターたちが移住したり、制作の拠点を設けたりしている町だ。サステナビリティやLGBTQ+に対する価値観について早くから考える人たちが住む町でもある。ゆったりと流れる時間の中で創作に打ち込む若者、セカンドハンドやオーガニックフードを好む住人たちを撮影し、話を聞いた。サッカー日本代表の三苫薫が所属するチームの本拠地でもある。

10代のシティボーイ 三都物語

 ロンドン、モントリオール、そして東京。将来の道を模索しながら、「何を着るか」を探求する若き10代の3人の日々と、それぞれの今のスタイルを捉えたドキュメンタリー。

ロンドンの大学生、
ロビンくん。

通うUALの構内で休憩中の
ロビンくんは、関西弁を話す。

単身、モントリオールに
渡ったスケーターの響くん。

『DIME MTL』で、
『sneeze magazine』を読む。

東京の高校生、之雲くん。
アメリカン・クラシックに夢中。

世田谷公園のパークへ。
でも今日は靴を間違えた。

Details!

 もちろん、全身の着こなしの様子だけではなく、どんな服を身につけているか、デザインの面白いポイントはどこか、というディテールも満載。なぜその服を選んで着るのか? 賢く考え、確かなアイデアを得よう。そして、最小限で、より良い買い物をしよう。

「10代のシティボーイ 三都物語」の、骨太なアメカジに夢中な之雲くんがスケートのときにも着ている、<Levi’s VIntage Clothing>の「501XX」大戦モデル。

インフォメーション

特集「STYLE SAMPLE ‘25」

POPEYE 2025年2月号「STYLE SAMPLE ‘25」

今年は世界17都市、317人のスタイルを掲載。自分らしいスタイルを作るには“1日にしてならず”だが、まずはじっくり彼らのような良き例から学んでみよう。