ファッション
サッカー好きの写真家ルイス・ビーバーが撮り溜めたポートレート作品
Louis Bever IN LONDON
2023年1月25日
サッカー好きの写真家ルイス・ビーバー。
コロナ禍に撮り溜めたポートレート作品は、
スポーティで、英国なのにアメリカン。なぜ?
Self Portrait 01
![ルイス・ビーバー
ポートレート写真](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/01/DMA-printsSS-1600x1987.jpg)
Pants – Snow Peak
Shoes – Paraboot
Knit cap – used
収集している“エルトン・ジョン”ルックで、かつマウスウォッシュしているところを自撮り。ちなみにだけど、ロッド・スチュワートものも集めている。イージーパンツにスエードシューズの組み合わせがルッキン・グッド。
Self Portrait 02
![ルイス・ビーバー
ポートレート写真](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/01/DMA-meSS.jpg)
Pants – Patagonia
Shoes – Timberland
Cap – used
はじめてセルフポートレートのシリーズを撮ったのがこの一枚。たしかに、ポーズに気合が入っているような気が、する? マルチボーダーのTシャツは〈ビームス プラス〉。やっぱりアメリカンなスタイル。
Self Portrait 03
![ルイス・ビーバー
ポートレート写真](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/01/DMA-cunt-copy-1600x1961.jpg)
Pants – Patagonia
Shoes – New Balance 990
愛犬のお散歩の前に、英国紳士らしく庭で紅茶を嗜むというモーニングルーティンを撮影。いやはやマグカップもアメリカ製というこだわりようで、しかし実は下ネタの頭文字が書かれている。ブラック・ジョークは英国仕込みだった。
Self Portrait 04
![ルイス・ビーバー
ポートレート写真](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/01/DMA-parcels-copy-1600x1961.jpg)
Pants – Dickies
Shoes – Kickers
Cap – used
「Depop」(メルカリ的なサービス)で売れたアイテムを郵便局に持っていくとき。スエードのジャケットはガールフレンドのものを拝借。ダークブラウンの〈ディッキーズ〉と良いトーン。キャップは、アメリカンっていうか「USA」(笑)。
Soccer Style 01
![ルイス・ビーバー
ポートレート写真](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/01/DMA-footballl-1600x1983.jpg)
Pants – Patagonia
Shoes – New Balance
「パリ・サンジェルマン」のヴィンテージユニフォームを着たセルフポートレート。基本的に昔のユニフォームはゆったりめの作りだからスタイリングもしやすいとのこと。写真になるといい赤が出るので「アーセナル」のも一緒に撮影。
Soccer Style 02
![ルイス・ビーバー
ポートレート写真](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/01/DMA-garcons-1600x1961.jpg)
Jacques Thornton – Real Madrid CF
Dan Cheek – Chelsea FC
Will – Newcastle United
友人のヴィンス(奥左)、ジャック(奥右)、ダン(手前左)、ウィル(手前右)と、バルコニーに集まったときの作品。それぞれお気に入りの昔のサッカーユニフォームを着て撮影しようと提案してみたのがこのシリーズのはじまり。
Soccer Style 03
![ルイス・ビーバー
ポートレート写真](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/01/DMA-000008790009_-copy-1600x1961.jpg)
Pants – Patagonia
Shoes – Nike
カーラはよく撮影に協力してくれる友人で、PSGの2001、’02あたりのトレーニングウェアをチャリティショップで10ポンドで購入したもの。シューズは彼女の私物のエアマックス。色もいいし、ボーダーも当時のスポンサーである〈OPEL〉の企業ロゴもグッドデザイン。ハックニーマーシズの森で撮影。
新型コロナ感染症の流行によりロックダウンされたロンドンで、写真家のルイス・ビーバーは愛機MAMIYA7のレンズを私生活に向けることにした。と、ここまではありがちだと思う。そこで、お洒落して撮ろうかしらと考えるところが気になった。英国人のルイスは、しかし〈ティンバーランド〉のデッキシューズに〈ビームス プラス〉のマルチボーダーT、それにヤンキースキャップというアメリカンないでたちだ。実は彼、ロンドンの老舗セレクトショップ『オイ ポロイ』で働いたことのある服好きだった。
「写真家として影響を受けているのはユルゲン・テラー。そこに僕らしい日常のルーティンを写真にしようと思ってね。アメリカンなスタイルが好きなのは、『オイ ポロイ』でも取り扱っていた〈パタゴニア〉や〈カーハート〉〈ナイキ〉などスポーティなアイテムが好きになったのがきっかけだろうと思う。スタイルアイコンは祖父かな? アーミーだったんだ。赴任先でご当地もののTシャツを買ってきてくれたりもした。本来はファッションとして消費されるわけではないブランドのものを着るのが好み。ユニフォームも、サッカーをするための服だしさ」
そういえばルイスの作品に、サッカーユニフォームを普段着にスタイリングしたものもある。世界的に流行っていたりもするけれど、彼が収集するのはあくまで自分が関わってきた地域のものだけだ。
「家族の都合でフランスやイタリアにも住んでいたことがある。だから『PSG』も『インテル・ミラノ』も好き。英国の美大で写真を学んだから『アーセナル』も好き。何でもいいわけじゃない、ナポリのファンには悪いけど、あれはダサイぜ(笑)」
撮影まではさすがにしなくても、こうやってたまに自分のスタイルが何に影響を受けているのかを考えると、これから欲しい服を探すときの、ちょっとしたヒントになるかもなぁ。
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