フード

夏野菜でつくるフレンチスタイルの味噌汁。

どのみち毎日食べるから。Vol.13

どのみち毎日食べるから。

artwork: Ryuto Miyake
photo: Kazuharu Igarashi
cooperation: Yu Kokubu

2024年6月26日

 生きているかぎりどのみち毎日触れ合う料理。自らの手でおいしく作れる知恵があれば、これからの人生、楽しくなるはず。このポッドキャストは料理家の土井光さんに、自分や家族が毎日食べて「あぁ、オイシイ」としみじみ感じる料理を教えてもらう番組。特別なテクニックも食材も不要。10分前後の音声を聴けば誰でも作れるメニューばかりだから、近所のスーパーに向かう道中にでも聴いてほしい。今回は1周年記念ということで、再び味噌汁!

「フランスの野菜スープに味噌をいれてみた、という考え方です」(土井光)

MEMO

好みの夏野菜とたまねぎ、にんにく、味噌を用意。昆布は出汁用。カマンベールチーズは最後にトッピングする。

スープ感を出すためにお椀ではなく、カフェ・オレ・ボウルか小さめの丼ぶりを使う。器を計量カップ代わりにして、水を7分目くらいまでいれる。

昆布をハサミで切っていれる。

にんにくと玉ねぎを切っておく。

トマト、茄子、ズッキーニなど夏野菜を好きなサイズに切る。にんじんなど余っている野菜があればいれる。

玉ねぎとにんにくは後から加えるので、別の皿に分けておく。

鍋に夏野菜をいれていく。

一煮立ちしたら玉ねぎとにんにくをいれる。

野菜に火が通ってきたら味噌を加える。ここで塩とオリーブオイルをいれたらフレンチスタイルのスープになる。

味噌をとく。

火をとめて、最後にパセリをちぎっていれる。

胡椒とカマンベールチーズをトッピングする。

完成!

POPEYE

連載のスタート時に学んだ味噌汁は、なんだかんだ一番実際に作った料理かもしれない。それほどに簡単でおいしい、そして栄養を摂ってるのがダイレクトに感じられる。唯一、日常になりすぎて新鮮味がなくなることが欠点というか特徴だったけれど、それも自分のクリエイティビティ次第になんとでもなることがわかった今回。味噌汁のイメージに囚われず、チーズでも、オリーブオイルでも「いけるかも?」と思ったものは試してみよう。どのみち毎日食べるのだから1日くらい失敗してもいいじゃない! の精神を改めて学んだ。

プロフィール

夏野菜でつくるフレンチスタイルの味噌汁。

土井光

どい・ひかる|1991年、大阪生まれ東京育ち。東京の女子大学卒業後、フランスリヨンにある『L’institut Paul Bocuse』にてフランス料理とレストランマネージメントを2年半学ぶ。フランス三つ星レストラン『Michel GuérardとTroisgros』、リヨンにある老舗チョコレート店『Bernachon』に勤める。在仏7年。帰国後、父である料理研究家土井善晴の事務所、おいしいもの研究所でアシスタントとして勤務。料理デモストレーションのフランス語通訳やフランスと日本文化を繋ぐイベント参加なども行う。趣味はマラソン。

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