カルチャー

目指せGEEK WATCH図鑑!!! Vol.24

写真・文/久山宗成 a.k.a. Donald

2024年3月2日

photo & text: Muneaki Kuyama a.k.a. Donald
edit: Yukako Kazuno

最近、文鳥のツガイのぐりとぐらを家にお迎えしてから生活が激変。ぐりとぐらは寝る時と餌を食べる時以外は常に文字通りfree as a bird状態。気づいたらリビングは大きな鳥籠の中の如し。身につけるGEEK WATCHにも変化が。そういう訳で、24回目になる今回は文鳥や小鳥ラバー、いや、全人類に知って欲しい鳥とのコミュニケーションや偏愛が詰まったGEEKな腕時計をご紹介致します。YouTubeGEEK WATCH CHANNELもぜひご覧ください。

パッと見はヴィンテージ〈CASIO〉のプロトレック。しかし! バックライトボタンを押すと…。

ぐりとぐらとしか思えない鳥のツガイが‼︎‼︎ この腕時計は〈CASIO〉と、1922年に英国で発足した世界で最も古い歴史を持つ国際環境NGO「バードライフ・インターナショナル東京」のコラボモデル。隠れレアな一本です。

こちらは、ピカソ財団公式腕時計でその名も「Dove of Peace」。文字盤の絵はピカソ晩年の作品。ほとんど一筆描で描かれた究極の鳥人間。

鳥さんピョンピョン時計。こちらの時計はコンセプトに作られたスイス製の腕時計。12時上の窓から一秒毎に鳥さんがピョンピョンします。

こちらは奇才ダリの公式腕時計。グラデーション文字盤に、飛翔する黄金比で出来た美しい卵。その名も「Wings of time」。

こちらは精工舎が製作、1941年〜1945年の太平洋戦争で使用された100式飛行時計。飛行時計は 一般の時計と違って服部時計店などで一般販売されませんでした。軍に直接納入されたのでカタログ等の資料が存在せず、その詳細は現物から推測するしかないというミステリーな時計なんです。

一説には、航空機の計器盤に組み込まれた飛行時計を、終戦後に使われなくなった計器から文字盤だけを取り外して懐中時計のケースに組み込んだという説もあります。12時位置の大きな「時」の文字、6時上には掘り込みで「一日巻 飛行時計」。ムーブメントは天測時計にも使用されていた19型ムーブメントで9石のタイプです。

こちらは何度もご紹介しているマスターピース。全米オーデュボン協会の野鳥の鳴き声時計。オーデュボンとは米国の鳥類学者、芸術家(ハイチ生まれ)で、アメリカの鳥の絵で有名(1785年−1851年)。2時位置のボタンを押すと、以下の4種類の野鳥のさえずりの音声データを再生してくれます。 

①American Robin/アメリカンロビン 
②Song Sparrow/ウタスズメ 
③House Wren /イエミソサザイ 
④Northern Cardinal /キタコウカンチョウ 

こちらは時計の機能はありませんが、飛行と言えばの〈Suunto〉のコンパス機能のみの一本。歩行音痴の貴方に、鳥のごとき方向感覚を捧げます。

空を突き抜けて宇宙飛行(笑)。秒針と連動してバックグラウンドの宇宙が変化します。レアなドーム状の風防も良いです。

天体系GEEK WATCHラバーにはお馴染みの〈CASIO〉のムーングラフ。

ムーングラフ機能とは、月を見上げる位置の緯度と経度および世界標準時との時差をあらかじめセットする方式を採用して、月の見える方向や時刻、日の出や日の入り時刻を計算する機能。ダイヤル上部にムーングラフを表示、下部に時刻等の情報を表示。予め使用場所(緯度・経度・時差)のセットをしておくと、月の見える方向や時刻、日の出や日の入り時刻を計算して表示してくれる出来過ぎ君なんです。

プロフィール

ドナルド魔苦怒奈流怒

久山宗成 a.k.a. Donald

くやま・むねあき | 改造活動家、企画編集者、GEEK WATCH偏愛家。ワタリウム美術館のミュージアムショップ地下中二階にて、2014年より改造見世物小屋『+R.I.P. STORE』を営む。様々なマテリアルや手法を組み合わせてジュエリー、腕時計、プロダクト、舞台美術などを制作している。趣味的に始めてどハマりしたGEEK WATCHのコレクションは今や700本以上。現在『GEEK WATCH PEDIA』なる本を編集中。 

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