ライフスタイル

ぬくもり+αなアイデアのあるウッドのインテリアたち。

2024年3月6日

世界のかっこいい部屋と、その秘密。


photo: Kazuhiro Kobayashi, Reiko Toyama
styling: Yusuke Takeuchi
text: Ryota Mukai, Neo Iida, Shintaro Kawabe
2024年3月 923号初出

天然素材で経年変化も味わえる木を使ったインテリアは、長く楽しく付き合える。ただ古来あるものだから見た目も機能も欲張ってみたい。ポストカードの収納具兼フォトフレームとしても使えたり、本の処分も楽にできるマガジンラックだったり、パンを乾燥から守ってくれる箱も。今ならオランダ発の名品も手頃に手に入るよ。

1. BOTANICAL RACK by WOODWORK
17,600yen

BOTANICAL RACK
by WOODWORK
土がこぼれても安全だし、シナベニヤ製で持ち運びもラクちん。グリーン生活がはかどるボックス型ボタニカルラックは、御徒町に自社工房を構える『WOODWORK』が作ったもの。スニーカーの箱より少し大きいサイズで、雑貨や文庫本を並べてもヨシ。2段3段とスタッキングして、緑溢れる一角を。(WOODWORK☎03·3833·2797)

2. England Side table by Sugikojo
38,500yen

3. Letter Box by Makoto Koizumi
6,600yen

Letter Box
by Makoto Koizumi
国立にスタジオを構えるデザイナー小泉誠さんによるはがき箱。1つの仕切りの中に約120枚、合計で約720枚も収納できる超大容量。箱の奥行きはA4の横と同じだからそのまま本棚にも収まる。その上、一番手前の1枚はフォトフレーム的に見える仕様。ポストカードの行き場はここに決めた!(こいずみ道具店

4. Bread Box by SIDE BY SIDE
22,000yen

Bread Box
by SIDE BY SIDE
障がいのある人が製作を担うドイツのブランドからやってきたヨーロピアンな一品。ずばり、パンを保存するための木箱だ。日本でいうところの米櫃のような存在だね。湿度を保ち乾燥を防いでくれるというわけだ。蓋はカッティングボードとして使えるようにギザギザ加工が。毎日がいい朝になりそうだ。(scope

5. CRATE SIDE TABLE by HAY
55,000yen

CRATE SIDE TABLE by HAY
シンプルな構造と整ったプロポーションのおかげで製造コストがぐんと下がる。そんな賢いデザインが誕生したのは1934年のオランダでのこと。手掛けたのはヘリット・リートフェルト。赤と青の椅子や世界遺産シュレーダー邸などで知られる、建築家でデザイナーのレジェンドだ。(HAY TOKYO☎03·6427·9173)

6. ISE MAGAZINE RACK by Ishinomaki Laboratory
19,800yen

ISE MAGAZINE RACK
by Ishinomaki Laboratory
東日本大震災の被災地の復興のために建築家・芦沢啓治さんをはじめ、デザイナーの有志でスタートした家具工房。宮城県の栗駒杉を使ったこちらのマガジンラックはどっしり構えた、安定感のある一作。だが、それだけじゃない。中央に入ったスリットに紐を通せば簡単に本を縛ることができるのだ。(石巻工房☎0225·25·4839)