カルチャー
8月はこんな映画を観ようかな。
暑い夏をさらにアツくしてくれるかもしれない4作。
2022年8月1日
text: Keisuke Kagiwada
『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』
イルディコー・エニェディ(監)

1920年代のヨーロッパを舞台に、「次にカフェに入ってきた女性と結婚する」と決心をした船乗りが、実行に移したらなんと結婚できてしまった……という斜め上をいく展開から物語は動き始める。しかしその後、船乗りは小悪魔的に立ち居振る舞う妻リジーに翻弄され続けるしかない。リジーはレア・セドゥが演じているのだが、「現代においてこういうキャラを説得的に演じられるのは彼女くらいなんじゃないか?」ってくらい禍々しい存在感。本当にすさまじい役者だ。8月12日より公開。
『L.A.コールドケース』
ブラッド・ファーマン(監)

実話に基づく作品だ。人気絶頂の最中にあったラッパーのノトーリアス・B.I.G.が、LAで何者かに殺害されたのは1997年のこと。18年後、本件を担当したLAス市警の刑事プールは、失職した今もなおこの未解決事件を追い続けていた。記者のジャックは、彼の考える“ある説”に興味を持ち、独自捜査に協力するのだが……。プールはジョニー・デップ、ジャックはフォレスト・ウィテカーが演じている。2人の円熟味を増した“抑えの演技”がとてもいい。8月5日より公開。
『C.R.A.Z.Y.』
ジャン=マルク・ヴァレ(監)

主人公ザックは、幼い頃から同性に惹かれている。にもかかわらず、保守的で抑圧的な価値観の父親の目を気にして、それを隠して生きている。そんな彼が解放されるまでを描く直球の青春映画なのだが、興味深いのは“水”のイメージだ。寝小便や雨など、主人公にとってネガティブなときにそれは登場するのだが、ラストでその“水”が彼を救うことになる。これは“悪”と思い込まされてきた同性愛を肯定する瞬間と軌を一にしており、唸らされた。『ダラス・バイヤーズクラブ』などで知られるジャン=マルク・ヴァレ監督が、2005年に手掛けた一作。公開中。
『デイ・シフト』
J・J・ペリー(監)

プールの清掃員をする善良な父親……と見せかけて、実は裏でヴァンパイア・ハンターの国際組織の一員をしているフォックスが、家族のために吸血鬼を退治しまくるハイテンション・アクション・ムービー。フォックスを演じるのは、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でのエレクトロ役も記憶に新しいジェイミー・フォックス。ジェイミーはこういうコミカルな役が本当にハマるなぁ。我らがスヌープ・ドッグ先輩も「これしかないっしょ!」って感じで出演しているのでそちらも要注目。8月12日よりNetflixにて独占配信。
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