USEFUL SPAGHETTI RECIPE Vol.17
ゲスト・クック井上。/昭和のナポリタン
2023.09.05(Tue)
illustration: Tomomi Mizukoshi
design: Shohei Yoshida
text: Ryoma Uchida

こんにちは。この連載は「自分なりの使えるレシピ」を淡々と掲載していく備忘録。今回レシピを教えてくれたのはお笑いコンビ「ツインクル」として活動する料理芸人・クック井上。さんです!
クックさん、本日はどんなレシピを?

こんにちは。「昭和のナポリタン」です。
昭和のナポリタン

作り方


おすすめのちょい足しレシピはございますか?

牛乳と赤いワイン、少し入れるだけで格上げです。赤ワインが無い場合は、シチューの素を少々でもOKです。あと、ケチャップは2度入れすると、舌が感じる甘味・酸味・香ばしさのバランスが良くなりますよ。

調理の際のコツやポイントはありますか?

100円ショップなどで売っているオイルボトルやドレッシングボトルに、料理酒とサラダ油を4:1で割った「料理酒オイル」を作っておいていただくと、ナポリタンの具材はシャキッと、麺はモチっと香ばしく、全体的にコクも増して味わい深く仕上がります。ボトルを振って料理酒とサラダ油を混ぜたものをかけることによって、それがフライパンに触れると猛烈なスチームが上がり、上質な火入れができます。お店のように強くない家庭のコンロの火力&フライパンを振れない人でも美味しく仕上がる技です。
加えて、無駄に混ぜれば混ぜるほど麺も具材も傷がついて美味しくなくなるので、食材を入れたらあまり動かさずにきっちり焼き付けるのもお料理のコツです。

新刊『魔法の万能調味料 料理酒オイル いつもの料理が突然プロの味! 感涙レシピ100』(ダイヤモンド社) にはナポリタンのような昭和の<洋食>、懐かしの<町中華>、ほっとする<居酒屋>のメニューを中心に、誰もが食べたことのあるお店の味を再現できるレシピが沢山あるので、是非お手に取ってみてください!
お店のカウンターに座って、研究しまくったとっておきのレシピたちで、一生「炒め物がシャキシャキに」「麺料理の麺がイキイキと」「肉料理や挽肉料理がしっとりに」「焼き物がパリッとジューシーに」なりますよ。
Let’s Try!
まとめ

ついに登場しました。ナポリタン!
クック井上。さんが提案する万能調味料「料理酒オイル」(料理酒と油を4:1で混ぜる)を使用して調理していきました。スパゲティーは前日から冷蔵庫で寝かせたものを使用。ハム・玉ねぎ・ピーマン等カットしたら、手順通りフライパンで炒め、下味をつけたらスパゲティーを重ねる。料理酒オイルを入れると、ジュワ〜っと香りが立ち込めた。1分ほど待って、あとは混ぜたり調味料を加えたり、レシピを確認しながらこなすだけ。
調理中から漂う香ばしい匂いで、味の心配はしていませんでしたが、やはり美味しかったです。もちもちの麺、牛乳・バターが加わったマイルドな味わい、ピーマン・玉ねぎ・マッシュルームといった野菜の香ばしさ&シャキシャキ感がGOOD。粉チーズ・パセリ・タバスコはお好みでとあるが、味にメリハリがでてめちゃウマなのでぜひ加えて食べてほしい。具材もたんまり使うから、ゴージャス感はもちろん、喫茶店のウィンドーに並んでいても遜色ない仕上がりになった。お皿が平たいステンレス製のものだったら、より昭和感を味わえそうだなと思ったり。
