フード

USEFUL SPAGHETTI RECIPE Vol.13

ゲスト・内田春菊/どかっと作っとくミートソース。

2023年4月23日

illustration: Tomomi Mizukoshi
design: Shohei Yoshida
text: Ryoma Uchida

テキーラ

テキーラ

こんにちは。この連載は「自分なりの使えるレシピ」を淡々と掲載していく備忘録。今回レシピを教えてくれたのは漫画家の内田春菊さん。内田さん、本日はどんなレシピを?

内田さん

内田さん

「どかっと作っとくミートソース」です。


どかっと作っとくミートソース

作り方

材料はこんな具合!
テキーラ

テキーラ

オススメの”ちょい足し”はありますか?

内田さん

内田さん

松の実です。最後にパラパラ乗せますが、途中でもいいと思うし、その後火が通っても気にしません。一応調べたら「松の実はちょっと炒ると美味しい、食べ過ぎには注意」とのことですが、まだ炒ったことも食べ過ぎるほど買ったこともないです。ちなみに、ジェノベーゼソースを作る時は、(バジルと松の実と塩を粉砕+オリーブオイル)松の実絶対入れたい派です。

テキーラ

テキーラ

調理する上でのコツやポイントはありますか?

内田さん

内田さん

油脂はお好みでいいと思いますが、オリーブオイルににんにく(私んちはむきニンニクの冷凍)をコロコロ入れ、玉ねぎ刻みながら緩んできたにんにくをフライパンの中でマッシャーで潰し、玉ねぎをドカドカ入れ、放置気味にしつつ、ひき肉も冷凍してあるので凍ったまま乗せます。放置→たまに様子を見て軽く塩とかスパイス、トマト缶入れてから最後の塩、みたいな感じで基本雑です。トマト潰すときいつの間にか飛ぶからエプロンはしたほうがいいかも。

Let’s Try!

⑦盛り付け。

まとめ

テキーラ

テキーラ

「どかっと作っておく」という言葉の通り、内田さんがミートソースを山盛り作っておき、子どもたちは好きな量の麺を茹でて食べる、ビュッフェのような方式。著書の『おやこレシピ』では味も量も強制せずにそれぞれがおいしく食べれるレシピを考えていて素敵だったが、今回もそんな哲学が織り込まれていた。作り方だけではなく、食べ方もユースフル!そしてなんだかんだ連載以来初めてのミートスパの登場にワクワク!
今回から写真で調理工程を見れるようにしているのですが、見やすいでしょうか?多めのひき肉に負けないよう味付けするのがポイントでした。ベイリーフと黒胡椒を入れ、せっかくなのでスパイスのナツメグ・シナモン・カルダモンを全部投入。盛りだくさんなスパイシーさに不安になったが、食べてみると、もっと入れてもよかったかもと思えるくらいバッチリハマっていた。香辛料好きの方はぜひ試してみてほしい。次は自宅で松の実を入れて作ってみたい!

完成!

今回レシピを教えてくれた人

内田さん

内田春菊

うちだ・しゅんぎく|1959年、長崎県生まれ。漫画家、小説家、俳優、歌手。1984年漫画家デビュー。以来、幅広いファン層に支持される。1993年、初めての小説「ファザーファッカー」を出版、直木賞候補となる。1994年、「私たちは繁殖している」、「ファザーファッカー」の2作品で第4回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。近著に『私たちは繁殖している(21)』、『すとまとねことがんけんしん(2)』(ぶんか社)。