ファッション

ワークはワークでも軽やかに。

ワードローブに春を呼び込むアイデア。

2026年3月24日

僕の着倒れ東京案内。


photo: Shunsuke Shiga
styling: Yutaka Aoki (model), Eriko Asakura
hair & make: Miki Marutani
text: Shintaro Kawabe
2026年4月 948号初出

Vowelsのワークジャケット

着心地が良くなるように手掛けたというデニム生地のジャケット。セルヴィッジ仕様も施しているから、経年変化も楽しい。¥88,000(バウルズ info@vowels.com)

キャップ¥16,500(バウルズ) オーバーサイズのミリタリーシャツ¥44,000(マービンポンティアックシャツメイカーズ/オーバーリバー info@overriver.com)コットンドリルのダブルニーパンツ¥33,000(フォル/ジャーナルスタンダード渋谷スクランブルスクエア店☎03·6434·1097) シューズ「ヘリテージ GTX モックトゥ ミッド」¥30,800(ティンバーランド/VFジャパン☎0120·558·647)

 ある日、僕のクローゼットを見たガールフレンドが「似たデザインのワークジャケットがいっぱいね」とつぶやいた。たしかに、〈カーハート〉のデトロイトジャケットや〈ディッキーズ〉のアイゼンハワージャケットなどは瓜二つかもしれないが、ブランドもサイズも違うんだ! でも言われてみれば、往年のワークウェアブランドばかり……。それなら、デザイナーによる一捻りのおかげで、ワークウェア臭が漂わないものを探してみよう。と見つけたのが実はブランドの定番になりつつあるという〈バウルズ〉のジャケット。爽やかな淡いベージュとオーバーサイズのシルエットによって、軽快さを醸し出してくれる。そうだ、古き良き武骨なものにはない軽やかさを、この春のワークウェアでは心得たい。あえてパンツの裏地にダブルニーの仕様を施したというエストネーションのニューブランド〈ノマージュ〉のものや、シャツの前立てが曲線を描いたようなデザインを施した〈アンダーカバー〉と〈ディッキーズ〉による一着など、軽妙なデザインのものも見つけた。今度のガールフレンドとのデートでどれかを身につけて、この新鮮な出合いとのきっかけをくれたことに感謝の気持ちを伝えようかな。

Khokiのワークジャケット

思いもよらないものづくりが魅力のブランド。染色後にフェードとペンキの加工を施すことで、ヴィンテージ感満載。¥85,800(コッキデザイン事務所 eye-khoki.com)

Undercover x Dickiesのシャツ

まるで絵画のような前立ての歪みや、サイズの大小が異なるボタンといった意匠で、オールブラックもマイルドに。¥35,200(アンダーカバー☎03·5778·4805)

Nomm’ageのダブルニーパンツ

着ることの楽しさに重きを置くブランド。フロントのジップは、ウエストバンドを突き抜けるようにして閉じる、ユニークな仕様。¥74,800(エストネーション☎0120·503·971)