ファッション

いよいよモカシン。

ワードローブに春を呼び込むアイデア。

2026年3月19日

僕の着倒れ東京案内。


photo: Shunsuke Shiga
styling: Yutaka Aoki (model), Eriko Asakura
hair & make: Miki Marutani
text: Ku Ishikawa
2026年4月 948号初出

スウェットパーカ¥10,990(ロサンゼルスアパレル/ジャラーナ 本店☎03·3834·0966) コットンのタック入りワークショーツ¥27,500(サンモント/サンルーム☎075·275·7077) ソックス¥3,960(パンセレラ/真下商事☎03·6412·7081)

 といっても、これまでモカシンを履いてこなかったわけではない。靴棚に1足や2足はある。ただ、履いてきたのは昔ながらのものばかりだった。丸くて、柔らかくて、素朴。安心感はあるが、新鮮味はなかった。でも、この春は少し様子が違う。ちゃんと選び甲斐がある。〈ジル サンダー〉はクラシックなアッパーながら、薄く仕上げたブルーカラーのラバーソール。革靴の緊張感を持ちつつ、適度に力が抜けている。そのさじ加減が、ちょうどいい。〈ビルケンシュトック〉のモックトゥは、4層構造のフットベッドを搭載。モカシンらしいステッチに、人間工学のアプローチというブランドの十八番が重なる。それでもやっぱり、昔ながらの〈アルテサノス〉もいい。〈スティーブン アラン〉による別注で、アンライニング仕様になっている。些細な工夫で、華奢で美しい佇まいになる。モカシンは、派手に主張しないけれど、ちゃんと進化している。だからこの春はモカシン。いよいよ、というより、そろそろ本気で、かも。

JIL SANDERのモカシン

シモーネ・ベロッティが定番化を見据える新作。光沢感のあるカーフレザーだ。¥162,800(ジルサンダージャパン☎0120·998·519)

BIRKENSTOCKのモカシン

通気性に優れたマイクロファイバーライニングも履いていて気持ちがいい。¥28,600(ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス☎0476·50·2626)

Artesanos x STEVEN ALANのモカシン

スペインで1982年に創業した工房による、マッケイ製法の一足。ヌメ革の一枚革で、袋縫いでできている。¥26,400(スティーブン アラン フタコタマガワ☎03·5491·7511)