いま、どんな古着に夢中になっている? 古着好きの話に耳を傾けてみよう。
Black Moccasin
ブラックのモカシンシューズ。

“怠け者”をエレガントにしてくれるクラシックな黒のモカシン。
「僕は“怠け者”だから、するっとすぐ履ける靴が大好きなんだ」
そう語るマーク・ボウジェさんが集めているのは、クラシックな佇まいのヴィンテージ・モカシンだ。いつ会ってもトラッドな装いの彼らしいアイテムだ。
「特に、〈Foster & SON〉の“Lazy man”というモデルは、かかとを潰して履いても様になるから最高に気に入っているんだ。名前もズバリ“LAZY”(怠け者の意)だしね(笑)」
しかし、その色に関しては“怠け者”とは言えない確固たるこだわりがあるという。
「買うのは黒のみなんだ。なぜなら、黒は都会のイメージがあるから。逆に茶色は田舎っぽいイメージがある。それに黒のモカシンを履けば、すべてのコーディネートをエレガントでシックにしてくれるとも思っている。だから、ジーンズ、チノパン、スーツ……どんな格好にも合わせるよ。ちなみに、それぞれの靴には僕の中で定番のコーディネートがあるんだ。〈オールデン〉なら、グレーのスーツに白のシャツ、黒のネクタイといった具合にね」
プロフィール

MARC BEAUGÉ
マーク・ボウジェ|ジャーナリスト。1980年、フランス・パリ生まれ。旅をテーマにした雑誌『HOLIDAY』と、メンズファッション誌『L’étiquette』、パリを拠点にする2つの雑誌の編集長。取材時のTシャツはマイルス・デイビス。