FASHION

I LOVE THIS KIND OF VINTAGE CLOTHING #6 MARC BEAUGÉ

“怠け者”をエレガントにしてくれる黒のモカシン。

2021.11.24(Wed)

photo: Mari Shimmura
coordination: Masae Takanaka
text: Keisuke Kagiwada
2021年12月 896号初出

いま、どんな古着に夢中になっている? 古着好きの話に耳を傾けてみよう。

Black  Moccasin
ブラックのモカシンシューズ。

上段左から、’00年代初めの〈John Lobb〉の一足。トム・フォードがデザイナーを務めていた’90年代の〈Gucci〉のもの。〈POULSEN, SKONE & CO.〉は1854年から続くイギリスのシューズメーカーで、かつては王族にも愛されていた。そのバタフライローファーは’70年代のもの。下段左から、マークさんのモカシンデビューであるという〈Alden〉のタッセルローファーはNYの古着屋で購入。「旅先で靴を買うのがなぜか好きなんだ」とマークさん。’70年代末の〈John Lobb〉の「Callington」は、マークさん的にスーツに合わせるのが定番だとか。本文中で紹介されている〈Foster&SON〉の“Lazy man”。

“怠け者”をエレガントにしてくれるクラシックな黒のモカシン。

「僕は“怠け者”だから、するっとすぐ履ける靴が大好きなんだ」

 そう語るマーク・ボウジェさんが集めているのは、クラシックな佇まいのヴィンテージ・モカシンだ。いつ会ってもトラッドな装いの彼らしいアイテムだ。

「特に、〈Foster & SON〉の“Lazy man”というモデルは、かかとを潰して履いても様になるから最高に気に入っているんだ。名前もズバリ“LAZY”(怠け者の意)だしね(笑)」

 しかし、その色に関しては“怠け者”とは言えない確固たるこだわりがあるという。

「買うのは黒のみなんだ。なぜなら、黒は都会のイメージがあるから。逆に茶色は田舎っぽいイメージがある。それに黒のモカシンを履けば、すべてのコーディネートをエレガントでシックにしてくれるとも思っている。だから、ジーンズ、チノパン、スーツ……どんな格好にも合わせるよ。ちなみに、それぞれの靴には僕の中で定番のコーディネートがあるんだ。〈オールデン〉なら、グレーのスーツに白のシャツ、黒のネクタイといった具合にね」

プロフィール

MARC BEAUGÉ

マーク・ボウジェ|ジャーナリスト。1980年、フランス・パリ生まれ。旅をテーマにした雑誌『HOLIDAY』と、メンズファッション誌『L'étiquette』、パリを拠点にする2つの雑誌の編集長。取材時のTシャツはマイルス・デイビス。

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