ファッション

I LOVE THIS KIND OF VINTAGE CLOTHING #4 Jordan Page

2021年11月22日

photo: Kevin Yoo
coordination & text: Momoko Ikeda
2021年12月 896号初出

果てなく広い古着の世界。人が変われば、古着の見方ももちろん変わる。
だから好きな古着の話は面白い

Jordan Page Fashion Consultant/Vintage Dealer

SHIRT : Orvis (Vintage )  
SHIRT :  Polo Ralph Lauren (Vintage )  
PANTS : Polo Sport (Vintage )
SHOES : Mephisto (Vintage )
CAP : Aime Leon Dore x New Era

ブリムフィールドで買った〈Orvis〉のシャツは、裏地を見ればわかるんだけど、実はパッチワークなんだ。’80~’90年代のものだと思う。パンツは〈Polo Sport〉で、現行のものより大きめに作られてるのがいいんだ。’90年代のスケーターみたいにはきたいよね。

JACKET : Gap (Vintage ) 
SWEATER :  Structure (Vintage ) 
PANTS : Levi’s Silver Tab (Vintage ) 
SNEAKERS : Vans (Vintage )

’90年代中盤の〈ギャップ〉に、〈Structure〉のセーター、そして〈リーバイス〉の「シルバータブ」。このすべてが今はなきビッグサイズさ! スニーカーもメイド・イン・アメリカのヴィンテージの〈Vans〉の「lampin」。昔は派手なスポーツ系ヴィンテージが好きだったけど、最近は珍しいシルエットで味のある服が気分だね。

 ’70年代以降のヴィンテージ通としてNYで知られ、〈BODE〉のヴィンテージコンサルや、デザインリサーチの仕事をしているジョーダン。彼が今夢中なのは、’80~’90年代頃のアメリカンヴィンテージだ。

「懐かしさもあるし、幼少期の思い出が詰まったアイテムを見るとグッとくるんだ。〈Structure〉って知ってる? もうなくなってしまったけど、昔よくモールで売ってたブランドで、今見てもなかなかイケてるんだ。質も悪くないし、最近発掘してよく着てるよ。当時は〈リーバイス〉にも「シルバータブ」というビッグサイズのラインがあったり、〈ポロ〉のオックスフォードシャツもワイドでボクシーなシルエットだったり、僕が好きなスタイルがたくさんあったんだ」。入手先は、ヴィンテージハンターの聖地でもあるマサチューセッツ州の「ブリムフィールド・フリーマーケット」や「Vintage sponsor」の名でヴィンテージを売っている近所に住むディーラーのマットなど幅広い。

「買う前に大事なのは情報収集。古いファッション誌やネット上のフォーラムを読んで、服やブランドの逸話を知る過程こそ醍醐味だよね」


Favorite Vintage Sweatshirt.

「これは〈Abercrombie & Fitch〉の古いスウェットシャツ。このブランドは昔フィッシングやハンティング用品なんかも作っていて、〈L.L.Bean〉みたいな存在だったんだ。こういうビッグシルエットのシャツやセーターもあって、もう一枚欲しいからずっと探してるんだけど、なかなか見つからない。これもブルームフィールドで見つけたよ」

プロフィール

ジョーダン・ペイジ

ブルックリン在住。ヴィンテージディーラー/コンサル歴10年。リサーチの一端はInstagramからも覗ける。自身のブランド〈colour plus companie〉を昨年ローンチしたばかり。