FASHION

I LOVE THIS KIND OF VINTAGE CLOTHING #3 Gauthier Borsarello

2021.11.18(Thu)

photo: Mari Shimmura
coordination: Masae Takanaka
text: POPEYE
2021年12月 896号初出

果てなく広い古着の世界。人が変われば、古着の見方ももちろん変わる。
だから好きな古着の話は面白い

Gauthier Borsarello 〈FURSAC〉Creative Director

JACKET : ’60s French Work
T-SHIRT : Le Minor
PANTS : Vintage French Marine
SHOES : BIRKENSTOCK
GLASSES : ’70s Persol

これは1960年代のワークジャケット。フランスのヴィンテージのワークウェアの魅力は、知的で、実用的で、シンプルなところ。残ったペンキ跡や、誰かが補修のためにつけたパッチワークは、僕にとっては二つと同じものがない素敵なデザインなんだ。

JACKET : ’60s French Work
T-SHIRT : FURSAC
PANTS : FURSAC
SHOES : ’80s Alden
GLASSES : Jacques Marie Mage

’60年代のフランスのカバーオールに、僕が手掛ける〈FURSAC〉のパンツを合わせたスタイル。服作りは、すべて自分のヴィンテージコレクションの検証から始める。当時の服作りに近づけるために、古い衣服の構造を研究してるんだ。ちなみに、ここは〈FURSAC〉の僕のアトリエ。オーダーメイドのスピーカーがいい感じでしょ?

JACKET : ’50s French Work
KNIT : ’60s Vintage
PANTS : ’60s Levi’s
SHOES : ’80s Converse
BEANIE : INIS MEAIN
GLASSES : Jacques Marie Mage

’50年代のペインターカバーオールの中に着ているのは、最近お気に入りのアメリカンモヘアのセーターで’60年代のもの。僕が立ち上げた16区のヴィンテージショップ『Le Vif』で買ったんだ。コーディネートで大切なこと? 色とボリュームの調和かな。

 ドレスウェアを扱う老舗ブランド〈FURSAC〉のクリエイティブディレクターに最近就任したゴーティエは、パリではちょっとした時の人。彼が16区に開いたアメリカンヴィンテージのショールームはたちまち話題を呼び、ファッション雑誌『L’étiquette』や友人と開いたヴィンテージショップ『Le Vif』の仕事を経て、今やパリで古着といえばまっ先に名前が挙がる存在になった。

「6人兄妹でお金がなかったから、子供の頃は安いデザイナーズの服を探して古着屋や蚤の市に通ってた。そこで出会った年配の男性たちに、ヴィンテージについてたくさんのことを教えてもらったんだ。これが僕の情熱の源だよ」

 曰く、フランスのメンズウェアの良さは「シンプルで機能的」であること。ヴィンテージのフレンチワークウェアはその象徴だ。

「僕は“made in”には興味がなくて、興味があるのは“well made”なんだ。上質なファブリックで、長く使えて、調和がとれている。ヴィンテージも新品も本当は関係なくて、そういう服が“良い服”だと思う。今日着ている、古いフランスのワークウェアだってそのひとつさ」


Watch & Accesaries

「アクセサリーや時計は着こなしにエレガンスを生んでくれる。古着を着ているときなんかは特にね。ヴィンテージのインディアンジュエリーは2区にある『Harpo Paris』で、アンティークの時計はサントノーレ通りにある『ダリス・パリ』というアンティークショップでよく買うんだ」

プロフィール

ゴーティエ・ボルサレロ

音楽一家に生まれ、パリ16区をこよなく愛するパリジャン。現在は〈FURSAC〉のクリエイティブディレクターを務める他、ヴィンテージショップ『Le Vif』、雑誌『L’étiquette』を手掛ける。
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