ライフスタイル

ソファは身近なもので洗えますよ。

『FUNagain』店主・高島大輔さん

2024年3月4日

世界のかっこいい部屋と、その秘密。


photo: Hiroshi Nakamura
llustration: kedama
text: Shintaro Kawabe
2024年3月 923号初出

部屋で快適に過ごしたいのなら、どうせやらなきゃいけない家事だって楽しんじゃおう。掃除、洗濯、整理整頓……etc。工夫しながら自分なりの楽しみ方を見つけた人を訪ねた。

 剥がせない家具のファブリック部分はどう洗う? そんな疑問を抱え、千駄木のリサイクルショップ『FUNagain』の店主、高島大輔さんの元を訪ねると、「スーパーにあるもので無理なくできますよ」と意外な答えが。「表面をブラッシングしたら、生地の色がほんのり濃くなるくらい霧吹きを。水で薄めた洗剤を満遍なく振りかけた後、汚れを中心に円を描くようにブラシで擦ります」。ここでもう一度、霧吹きで少量の水を吹きかける。こうすると生地の表面に汚れが浮き上がるので汚れが取りやすくなるとか。「タオルでブラシを包んで汚れを拭き取り、タオルに汚れが移ったら綺麗な面にかえて、再び拭き取る。これを繰り返して汚れが移らなくなったら、陰干しして完了。大抵の汚れはこの方法で落ちるので、僕の家と店にあるものは基本この術で綺麗に保っていますよ」

Step 5
タオルで汚れを拭き取る。

 使うブラシの素材と生地の相性があるので、様子を見ながらブラッシング。水が多いと、中のウレタンに染み込んで汚れが浮かび上がってくる可能性があるのと、乾きにくくなるから適量で。Step 5は、ブラシで撫で付けるように拭くのがポイント。

必要なもの。
ブラシは生地を傷つけないような樹脂製のものが最適。タオルは汚れがどのくらい取れたかを確認するために綺麗なものを用意しよう。洗剤の量が多いとシミになる可能性があるので、水で薄める洗剤は、ボトルいっぱいの水に「アタックZERO」をワンプッシュほど。

Column
部分汚れは歯ブラシで。

頑固な部分汚れは、洗濯用石鹸と歯ブラシが出番。石鹸を少し付けたブラシを汚れの箇所に円を描くように塗る。その後は水で濡らし、Step 5と同じく拭き取る。


教えてくれた人

高島さん イラスト

高島大輔

『FUNagain』店主

たかしま・だいすけ|1978年、新潟県生まれ。〈ビームス〉や〈エストネーション〉でVMDやMDなどを経て、千駄木にお店をオープン。ホテルや個人邸のスタイリスト業も行う。P54では、自身の部屋のコレクションを並べたスポットに独自目線を入れた一角を紹介。