ライフスタイル

ラグも汚れる。洗います。

ラグデザイナー・石田ルークさん

2024年2月23日

世界のかっこいい部屋と、その秘密。


photo: Hiroshi Nakamura
illustration: kedama
text: Shintaro Kawabe
2024年3月 923号初出

部屋で快適に過ごしたいのなら、どうせやらなきゃいけない家事だって楽しんじゃおう。掃除、洗濯、整理整頓……etc。工夫しながら自分なりの楽しみ方を見つけた人を訪ねた。

 ラグってどう洗うの? その疑問を胸に向かったのは、ラグを手作りする石田ルークさんの元。自宅を訪ねると、デスクにポリバケツをのせ、何やら絞る彼の姿が。「洗濯機だと毛羽立ちや毛抜けで風合いが損なわれます。だから僕はバケツにお湯と洗剤を入れても揉み洗い。浸しては絞るを、6~7回繰り返すだけです」

 頑固なシミはさておき、全体的な汚れはこれで綺麗に。サイズに応じて容器を大きくしていけばいい。洗い終わったら洗濯機で脱水して天日干し。なのだが、脱水の仕方に石田さんなりの工夫が。デニムと同じ要領で、ラグの裏面を洗濯槽に貼り付けるそうで「父が古着屋を営んでいるのでその影響で。こうすると、シワがつきにくく、形崩れも防げるんです」。

バケツ、洗剤
用意するもの。
小サイズならバケツがあれば洗える。洗剤は生地を傷めないようなおしゃれ着用の洗剤がベスト。「『エコストア』を愛用しているのは、ユーカリの香りがいいのと、パッケージのジャケが可愛いから(笑)」
洗濯
水が八分目まで入ったバケツに、キャップ半分ほどの洗剤を混ぜる。容器が大きくなっても、繊維を傷める可能性があるので洗剤の量はほどほどに。揉み洗いも力を込めて絞るのではなく、優しく揉む。
洗濯 ラグ
洗濯槽に貼り付ける。
脱水は、ラグがクタッと倒れないように、洗濯槽に貼り付けるようなイメージで立てかける。10分後、20分後とこまめに状態を確認し、程よく水分が抜けたら、平置きで天日干し。干すときに洗濯バサミで挟むと、生地が潰れるので厳禁だ。

教えてくれた人

イラスト

石田ルーク

ラグデザイナー

いしだ・るーく|1991年、東京都生まれ。昨年から土器の陶芸家としても活動中。この春に松陰神社前のスケートショップ『CARDINAL GENERAL STORE』でラグのイベントを開催予定。父はアメリカで活動する古着バイヤーだけに、服の手入れにもこだわる。