フード
出汁から作ろう、年越しそば。
どのみち毎日食べるから。Vol.7
2023年12月21日
どのみち毎日食べるから。
artwork: Ryuto Miyake
photo: Kazuharu Igarashi
cooperation: Yu Kokubu
生きているかぎりどのみち毎日触れ合う料理。自らの手でおいしく作れる知恵があれば、これからの人生、楽しくなるはず。このポッドキャストは料理家の土井光さんに、自分や家族が毎日食べて「あぁ、オイシイ」としみじみ感じる料理を教えてもらう番組。特別なテクニックも食材も不要。10分前後の音声を聴けば誰でも作れるメニューばかりだから、近所のスーパーに向かう道中にでも聴いてほしい。第七回は出汁から作る温かい蕎麦。
「家で蕎麦を食べるときは、出汁を作ると満足度が全然違います」(土井光)
MEMO
出汁を作るために、鰹節、鯖節、昆布、みりん、醤油を用意。鯖節がない場合は鯖・イワシ混合削り節でも良い。鶏肉、しいたけ、油揚げ、ねぎは具材なので、入れたい物を準備しよう。蕎麦は聞いたことがある産地が書かれている物を近所のスーパーでゲット。
鍋に鰹節15g、鯖節25g、昆布1枚、水8カップをいれる。
醤油3/4カップ、みりん大さじ3を加えて中火にかける。
具材をカット。まな板が汚れない順番で切っていくとまな板が1枚ですむ。
煮立ってきたら灰汁をとる。
ある程度灰汁をとったら濾す。
濾した出汁を温めておく。
蕎麦を茹でる。
出汁に具を入れる。
指定された分数茹でたら、しっかりと冷水で洗い蕎麦のヌメリをとる。
水を切ったら熱湯の中に入れ温め直す。
蕎麦が温まったら水を切る。
盛り付ける。お好みでねぎを加える。
完成!
POPEYE
家で蕎麦をつくるぞ! と思ったときに蕎麦自体にこだわり、出汁やつゆは市販のもので済ませていたのは、力の入れどころが違ったと思った今回。極端な話、温かい蕎麦の場合は出汁がおいしければ、蕎麦はなんでも良いじゃないかと思えるくらい満足度が高かった。蕎麦をすすると同時に出汁の優しい香りが広がり、出汁ウマ、、、と改めて実感。多めに作って保存しておけば、年末年始の間に使えるのも便利だ。フラッと遊びにきた友達にこんな年越し蕎麦をふるまえたら間違いなくクール。
プロフィール
土井光
どい・ひかる|1991年、大阪生まれ東京育ち。東京の女子大学卒業後、フランスリヨンにある『L’institut Paul Bocuse』にてフランス料理とレストランマネージメントを2年半学ぶ。フランス三つ星レストラン『Michel GuérardとTroisgros』、リヨンにある老舗チョコレート店『Bernachon』に勤める。在仏7年。帰国後、父である料理研究家土井善晴の事務所、おいしいもの研究所でアシスタントとして勤務。料理デモストレーションのフランス語通訳やフランスと日本文化を繋ぐイベント参加なども行う。趣味はマラソン。
Instagram
https://www.instagram.com/hikaruuud/
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