ファッション

MIYAMOTO SPICE 宮本哲明さんに聞いた、ジャケットのお手入れ方法。

2023年11月28日

小旅行とパッキング。


photo: Hirokazu Kobayashi
styling: Kazuro Sanbon
text: Minori Kitamura
2023年12月 920号初出

肝心のジャケットが、シワくちゃだったら台無しだ!
“旅にジャケット”の先輩に、お手入れ方法を聞いておこう。

ジャケット

「ジャケットが好きなので、出張でもプライベートでも、夏でも冬でも、旅へ1着は持っていきます。僕はスーツケースやカバンに畳んで入れますが、何か国も回るバイヤーの先輩はガーメントケースを使う方もいました。畳む場合には芯地やパッドなど、ジャケットの命である内側の付属品を守るような畳み方をする必要があります。両方の肩パッドをくっつけて、片側のフロントを裏返して内蔵物を傷めないように内側に包むイメージです。ただシワはついてしまうので、お風呂の蒸気を利用してのばします。最初海外出張に行ったときは重いけどスチーマー持っていっちゃったんですが、その方法を先輩に教えてもらってからは持っていかなくなりました。まず宿に到着したらお風呂に湯をため、その状態で浴室にジャケットをかける。それだけです。アイデアの出所は定かでないのですが、前職ではみんなそのやり方を実践していたと思います。特に向いているのはウールのもの。素材の特性としてシワが取れやすいのでね」

プロフィール

宮本哲明さん

宮本哲明

みやもと・てつあき|MIYAMOTO SPICE代表、〈ジャケット〉ディレクター。1983年生まれ。〈ユナイテッドアローズ〉で経験を積んだのち独立。運営するショールーム兼ショップ『ブランデット東京』では販売も行う。

スマートに持ち運ぶなら、ガーメントバッグという手もあるよ。

RIMOWA

〈リモワ〉のガーメントケース
スーツケースの〈リモワ〉がガーメントケースも。さすが旅のプロは気が利いてて、パンツを畳まずにかけられる三つ折り仕様や、パンツやシャツも追加できる吊りループ付き。スーツケースの持ち手に固定すればうっかり置き忘れる心配もないよ。¥92,400(リモワ/リモワ クライアントサービス☎03·4571·1319)

PORTER

〈PORTER〉のガーメントケース
バッグの老舗〈ポーター〉からも。生地は、ヨットの帆などの生地開発をするDIMENSION POLYANT社とインビスタ社の協力で作った屈強なもので、軽くて丈夫で防水性も備えている。ポケットが細かく区切られているのもありがたいし、内装のネームタグにもグッとくるね。¥37,400(ポーター/吉田☎03·3862·1021)

AMAZON BASICS

〈AMAZON BASICS〉のガーメントケース
マイ・ファースト・ガーメントバッグにふさわしいのは、〈Amazon Basics〉。1680デニールポリエステル製で、上下のバックルと中央のバンドで服がずれにくい名品。収納も豊富。21.1-Inch $36.68+シッピング料(Amazon Basics