フード

USEFUL SPAGHETTI RECIPE Vol.7

ゲスト・水田信二/とにかくキノコを味わうパスタ。

2022年10月17日

illustration: Tomomi Mizukoshi
design: Shohei Yoshida
text: Ryoma Uchida

テキーラ

テキーラ

レストランの味、ジャンク系、和風、喫茶店のオリジナルメニューなど、スパゲッティにはそれぞれ違った魅力があってどれも最高に美味しいけれど、これから掘り下げていくのは誰もが持っているであろう”自分なりのスパゲッティの使えるレシピ”。その人が偏愛して生活の一部になっているレシピにはすごい説得力がある、というかどんな名店にも負けない味が潜んでいる気がする。ということで、この連載は誰かのUSEFUL SPAGHETTI RECIPEを淡々と掲載していく備忘録。実際に調理してみて、失敗談も含めて感想を全部メモっていこうと思う。今回レシピを教えていただくのはお笑い芸人の和牛・水田信二さん。水田さん、本日はどんなレシピを?

水田さん

水田さん

「とにかくキノコを味わうパスタ」です。


とにかくキノコを味わうパスタ

作り方

テキーラ

テキーラ

どうしてこのスパゲッティを選んだのでしょうか?

水田さん

水田さん

秋の食材で安くて美味しいのでおすすめです。

テキーラ

テキーラ

おすすめの“ちょい⾜し”具材や、作るときの注意事項などはありますか?

水田さん

水田さん

フレッシュのパセリを買ってきて自分で刻んで散らすと香りが立っておすすめです。赤字の部分もちゃんと守って段取りよくやってもらえれば美味しい状態で食べていただけます。

Let’s Try!

まとめ

テキーラ

テキーラ

今回レシピを依頼したのはお笑いコンビ和牛の水田信二さん。芸人になる前はプロの料理人だったという水田さんだからこそ、どんな難しいレシピがくるかと構えていたが、届いたのはこの時期に安くておいしいキノコをふんだんに使用した「とにかくキノコを味わうパスタ」という庶民派レシピ! ものすごいスピードで寒波がやってきていて、もはや日本に秋はあるのか微妙だけど、味覚だけでも秋感を堪能するぞ。撮影の際用意していたミキサーでは、切れ味鋭すぎてミンチのようになってしまったのでみじん切りにシフトチェンジ。どのくらい切るのがゴールなのか迷ったが、キノコは食感も大事なので少しコリコリ感が残る程度に。それも相まってか、キノコの風味と食感が、ベーコンの肉感とクリームソースに絡まってレストランで食べるのと遜色ない上品な味わいに仕上がった。特によかったとのは太麺を用意したことだ。しっかり味がつくのでフィットチーネも合いそうだ。今回は普段あまり料理をしないという編集部のノムラがチャレンジしたため、包丁さばきにはおぼつかないところもあったものの、味はバッチリ決まった。特別なテクニックを要さず、料理にあまり慣れていない人でも作りやすい!
この手書きレシピを見ると分かるが、水田さんは赤字で調理器具を洗うタイミングまで書き込んでくれていた。ちょっと細かいって、とツッコむ川西さんの顔が浮かんだけどこれは意外と大事かも! 手順よく進めればスムーズに完成するし、なにより「家に帰るまでが遠足」ならぬ、「お皿洗いまでが料理」だ。綺麗に仕上げて美味しさだけではなく気持ちよさまでセットで調理完了といきたい! イージーな設定かつ段取りまで配慮してくれた水田さんの優しさを感じるレシピでした。

完成!

今回レシピを教えてくれた人

水田さん

水田信二(和牛)

みずた・しんじ|1980年、愛媛県生まれ。2006年に川西賢志郎とお笑いコンビ「和牛」を結成。ボケ担当。2014年「第44回NHK上方漫才コンテスト」 優勝。「M-1グランプリ」では2015年から2019年まで5年連続で決勝進出するなど受賞歴も多数。近年は活動の中心を東京に移し、バラエティ番組から単独ライブまで幅広く活動。9月1日には「まいにち、楽しんじ!和牛・水田信二の日めくりカレンダー」(集英社)を発売。10月9日からはWOWOWで放送・配信される「連続ドラマW シャイロックの子供たち」でWOWOWドラマに初出演する。