ライフスタイル

東京の部屋。Vol.2

都会を生きるシティボーイの、リアルな拠点をドキュメント! 家賃も広さも関係なくて、自分が心地いいってことが大事なんだ。

2026年2月23日

部屋とシティボーイ ’26


photo: Naoto Date(5), Hiroshi Nakamura(4,6)
text: Shun Koda(5), Shintaro Kawabe(4,6)
2026年3月 947号初出

TOKYO ROOM #4
ジョシュア シャーオ 会社員

海外生まれの2人が選んだ古き良き和室。
チークの家具で温もりを演出。

「この物件を選んだ理由は、大好きな和室がリビングも含め3部屋もあるから」と口を揃えるのは、台湾系アメリカ人のジョシュア シャーオさんと韓国人のチョン・ユジさん夫妻。しかし和家具は敢えて取り入れず、脚のある西洋家具たちが堂々と並ぶのが面白い。「デンマークの’60年代のサイドボードや’70年代のウッドカービングを筆頭に、家具や雑貨はほとんどチーク。この素材でまとめると、畳特有の温かいムードがさらに引き立つんです」

押し入れの襖は外して、デンマークの’60年代のサイドボード上と繋げて飾り棚に。〈メゾンマルジェラ〉のマトリョーシカやレンコン風のフラワーベースなどお気に入りのものはここに配置し、気分でレイアウト変更。

「僕はこの和室でギターを弾くのが定番。妻のユジはヨガをします。だからこの一室をプレイルームと呼んでいますよ」とジョシュアさん。大きなステンレスラックも同じものを3台導入し、広々したクローゼットに。大量の雑誌や書籍は積み重ね、3本のギターも横に整列させ、見せるように収納。

インフォメーション

AREA | 学芸大学
SPACE | 2LDK 60㎡
REMARK | 角部屋かつ中間階ながら上のフロアに部屋がないことを気に入り、内見1軒目のここに決めた。

TOKYO ROOM #5
柴田亮佑 『Dill Pickle Club』共同代表

グッドデザインと多灯分散が
モノトーンの空間にメリハリを。

 コンクリート打ちっぱなしのモダンな内装に、珍しいプロダクト&アートピースが並ぶ一室。壁際のラックに並ぶコレクションなど気になるものはいっぱいだけど、なかでも目を引くのが、〈フロス〉のアルコをはじめとする、たくさんの照明たち。「ひとつの照明で部屋全体を照らすんじゃなくて、必要な場所に必要な明るさを置く“多灯分散”という手法を取り入れているんです。単純に照明が好きだから、増えちゃっただけなんですけどね(笑)」

ニコライ・カネッティを彷彿させる〈テクニクス〉の時計をはじめ、’80年代の置き時計がずらり。後ろには〈ワキタハイテクス〉が’80年代に発表した「SUPER PRESENT」が山積み。

日本初上陸〈レトロシンク〉のラバランプは『Dill Pickle Club』で販売中(¥41,800)。

〈エドラ〉のローズチェアはインパクト大!

黒川雅之のフロアスタンドやマリオ・ボッタのチェアなど、アイコニックな家具が並ぶ。「実際に使ってみないと良さは伝えられませんからね」。足元にはバドライトのマスコット、通称「バド犬」のライトも。

インフォメーション

AREA | 森下
SPACE | 1SLDK 50㎡
REMARK | 愛犬バブちゃんを迎え入れるために引っ越してきた、ペット可のデザイナーズ物件。

TOKYO ROOM #6
柳下桂一郎 ビールメーカー社員

民芸品やフォークアートと一緒に、
ソフビがひっそりと佇む部屋。

 ソンゲ族のお面といったフォークアートや、八戸の郷土玩具八幡馬などの民芸品がぎっしり置かれた柳下桂一郎さんの部屋は、さながら文化人類学者の研究室。でも、ものでごちゃついてはいないし、古物ばかりでも古びた印象は受けない。「ガチャガチャしないように色のトーンは抑えめです。土器の横に土人形など材質が近いものを置きつつ、『ウルトラマン』のソフビ人形なども隙間に配置。趣味のものほど溶け込むように工夫して置きます」

傾斜のあるくぼみを有効活用。床にフィットした棚の上にはチェストを載せて、イラストレーター・カワグチタクヤさんの手拭いを貼り付けて。

異国の盾やガボンの民族、ファン族のマスクといった温かみのある茶色い古物が並ぶ一角。並んで置かれたラジカセのシルバーがいいアクセントに。

窓際に置かれた郷土玩具、八幡馬の隣には快獣ブースカが。

インフォメーション

AREA | 都立大学
SPACE | 1LDK 48㎡
REMARK | 緑道沿いにあるこの物件は窓が豊富で日当たりも抜群。夏はベランダでビールを飲むのが至福。