ニューヨークの単独ライブ『そろそろ、』が、7月6日（土）の東京公演を皮切りに、大阪、愛知、宮城、福岡の全国5都市全13公演で行われる。延べ1万2千人の動員を見込むビッグイベントを前に、『ラヴィット！』（TBSテレビ系）の木曜レギュラーや、『ニューヨークですが・・・何か？』（フジテレビ系）、『愛のハイエナ』（Abema）などの番組に出演し、劇場にも立ち続けるニューヨーク。忙しい日々の合間に、二人の近況を聞いた。

――『ラヴィット！』は4年目に突入しましたし、『ジョンソン』も毎週楽しい企画ばかりです。一方でYouTubeチャンネルがあったり、ルミネなどの劇場にも立っていて。今どんなときが楽しいですか？


屋敷　楽しいことかあ。仕事中はもちろん楽しいですよ、みんなといられて。お客さんの前でやるライブも楽しいし、ゴルフも楽しい。ゴルフは3年前から始めましたけど、今年はよく行ってますね。


嶋佐　……あの、ちょっと一瞬トイレ行ってきていいですか？


――どうぞどうぞ。


嶋佐　すみません！


ーー最近は順調という感覚ですか？


屋敷　いやあ、わからんです。前にYouTubeで2021年のスケジュールを見たんですけど、あの頃はマジで忙しかったなと思いましたね。異常でした。2019年、2020年と立て続けにM-1グランプリの決勝に行って、2020年、2021年は『キングオブコント』の決勝に行って、それから『NEWニューヨーク』も始まって、いろんな番組に呼んでいただいて。結構忙しかったなと思います。


ーーいわゆる芸人さんが言う、「いろんな番組を一周回る」っていう例の時期だったんですかね。


屋敷　そうだったんでしょうね。今はちょっとゆったりしてきた気がします。いい感じではありますね。


ーーなんとなくお二人のキャラクターが理解されてきたような気もしませんか？


屋敷　どうなんすかねえ。どっかでまだ、知っとる人は知っとるけど、知らん人は知らんなあって感覚ありますね。みんなが知っとる人っていうところまで行ってないなあって。地方のキャバクラとか連れていってもらうと、誰も俺らのこと知らんかったりしますし。


――地方はそういうところが如実に出そうですね。


屋敷　ていうか俺も、知らんやろうなあって思ってるし。そういうマインドなんすよね、まだ。だからロケとかでおばちゃんに「あっ！」とか言われると未だにびっくりします。「そら知っとるやろ」って感じではまだないですね。もうちょい知られるようになりたいなっていうのはちょっとあります。



ーー渋谷で行われた『STILL MORE BOUNCE 2』（TBSプロデューサーの藤井健太郎さん主催のイベント）を見に行ったんですけど、シークレットゲストの嶋佐さんが「リンダ リンダ」を歌いながら登場したとき、フロアが「嶋佐だ！」ってぶちあがって。あのとき、嶋佐さんというキャラが普通の若い層に浸透してるのを感じたんです。


屋敷　はは（笑）。相性良かったんじゃないですか、藤井さんの層と我々が。いうても藤井さんのこと好きな人たちじゃないですか。一応、そのへんのアンテナに引っかかってはいるんじゃないですかね。


嶋佐　（トイレから戻る）すみませんすみません。


ーー藤井さんのイベントの話してました。嶋佐さんの登場で会場がものすごく湧いたんですよ。


嶋佐　ホントすか。でも不安でしたよ。めっちゃ確認しましたもん、本番前。だってシークレットで矢口真里さんとアイナ・ジ・エンドさんとAwichさんが出ていって、最後が俺なんですよ？　「順番変えたほうがいいんじゃないですか？」って何度も言いました。


ーーいやいや、最高でしたよ。


屋敷　でもTGC（東京ガールズコレクション）的なところに行くと全然沸かないんで。だからまだ全然知ってもらえとるって感覚はないですね。


ーー最近はYouTubeでの活動を軸にする芸人さんも多いじゃないですか。実はニューヨークさんはかなり早くからYouTubeをやっていて。


嶋佐　やってはいますけど、まだまだ届いてないなあと思いますね。


屋敷　一応ね、月、水、金と週3回は更新して、日曜は生配信をやって。


――嶋佐さんのあの頃のヒット曲を思い出す企画とか最高ですけどね。2000年前後のオリコン上位の曲を、歌詞を見ずにサビを歌えるかという。記憶力がすさまじいですよ。


嶋佐　でも全然なんですよ、再生数。


屋敷　全くバズってないです。かまいたちさんみたいな本物に比べたら。霜降り（明星）とかチョコプラ（チョコレートプラネット）さんとかちゃんと当ててる。タイムマシーン3号さんとかすごいんでしょう。俺らは全然。


――でも、今日の写真を撮っていただいたフォトグラファーの柘植さんは上京企画の動画を参考にしたそうですよ。柘植さん、三重から上京されたんです。


屋敷　えっ、三重のどこですか？


柘植　津です。


屋敷　えっ、津からカメラマンになったんですか。すごい。


柘植　（笑）。


嶋佐　津ってだいぶ遠いですよね。


柘植　そうですね（笑）。


屋敷　でも俺の実家よりは近い。


――（笑）。ニューヨークさんが教えてくれる系の動画結構ありますよね。対象が芸能人限定ですけど、番組中にトイレに行くコツとかも。


屋敷　ああ（笑）、あれはラブレターズの塚本さんからLINEきました。ありがとうって。


――ああいうYouTube的な良さが味わえるという点では、『ニューヨークですが・・・何か？』はうってつけの番組じゃないですか？


屋敷　確かに。YouTubeよりYouTubeですからね。


嶋佐　スタッフさん一人しかいませんから。僕たちとカメラを持ったスタッフさんの3人だけで町を歩いてます。

屋敷　ほんとの謎番組なんで（笑）。ただ良く考えたら贅沢ですよね。フジテレビの深夜にYouTubeみたいなことやってるって。


ーーお二人の普段の姿を見てハマる人も多いんじゃないかなと思います。あと聞いておきたかったのが、嶋佐さんが髪の毛を黒くした理由なんですけど。


嶋佐　気分です。金髪に飽きて。


屋敷　振られたんやろ。昔から髪型変えるんですよこいつ、振られると。


嶋佐　女の子じゃないから。イメチェン欲があるんですよ。あと、10年も20年も金髪に染め続けるのか、めんどくせえなって思ったのもあって。白髪が生えてないナチュラル黒髪のうちにもう一回元に戻してみようと。


ーー前に黒かった頃は刈り上げてましたよね。でも今回は長めの黒髪で。


嶋佐　そうですね、前は10年以上黒髪でしたからね。ツーブロックにして。まだまだ変えていくと思います。


屋敷　恋するたびに。フジモンさんもユッキーナさんの言いなりやったやん髪型。


嶋佐　フジモンさんこそすごいですからね。わけわかんない頻度で変えてるから。ソフトモヒカンのときもあったよな。


屋敷　あれも絶対ユッキーナさん。なんかめっちゃいかついの。


嶋佐　髪型変えるって面白いもん。あのくらい変えたいっすね。モヒカンしたろっかな。


ーー弟さんのお店も下北沢にオープンされたということで。


嶋佐　あ、そうなんです。黒髪はそこでやってもらいました。下北沢の『IPPO』をよろしくお願いします。あいつも勝負に出たんで。

屋敷　俺らより全然勝負してるんで。


ーー最後なんですが、今後やりたいことを。


屋敷　なんやろ。でも「DVD出したい！3枚組にしたい！」とか言ったらすぐ出せましたからね。意外と言ったらできるんだなと思いました。


嶋佐　やりたいことかあ。やりたいことがないとダメだよなあ。う〜ん、う〜ん。……あ、前もどこかで言ったかもしれないですけど、ヨーロッパロケ！


屋敷　あーそうやな。俺ら、せいぜい片道6時間以内のとこしか行けないんですよ。だからアジアが多くて。前にニュージーランドは行かせてもうたけど。


嶋佐　休みが取れて芸人仲間と旅行しても、移動も多いし、円安で物価も髙いし、相当お金がかかると思うんだよなあ。だから番組で行きたいっすね。

ーーヨーロッパのどこっていうのはありますか？


嶋佐　イタリアも行ってみたいし、イギリスも、スペインも、地中海のほうも行ってみたいですねえ。最近、ついにさまぁ〜ずさんがYouTubeでも海外に行き始めたからさすがだなあと思って。羨ましい。


屋敷　俺らは無理やなあ。俺らがヨーロッパいっても再生回数いかんし。ヨーロッパで嶋佐のオリコン上位当てるやつやったら最高やけど。


ーー初の海外開催、ぜひ見たいです。


屋敷　俺がやりたいのはダイアンの津田さんみたいなゴルフ番組（東海テレビ『ダイアン津田のバーディーチャンす』）ですね。あれちょっとおもろいんだよなあ。


――アシスタントがギャルだという。


屋敷　そうです（笑）。あそこまで面白くはできないかもしれんけど、ただゴルフがやりたい。ギャルに囲まれんでもいいなあ俺は。


――となるとやっぱり地方局なんでしょうかね。

屋敷　ダイアンさんは東海テレビですからね。そのへんかなあ。それかテレビ山梨。


嶋佐　山梨はいいところですから。


――あ、嶋佐さんそういえば今日はロレックスは……。


嶋佐　ありがとうございます（微笑みながら右腕を見せる）。


ーー（笑）。今何本お持ちなんですか？


嶋佐　（指で「2本」）


屋敷　いやいや（笑）、ジェスチャーじゃ録音に入らんから。ライターさんがあとで「あれ何本やったっけ？」ってなるから。


嶋佐　2です、2。


ーー2本（笑）。


嶋佐　はい。もう1本買おうと思ってます、すみません。


ーー（笑）。今日はありがとうございました。単独ライブ楽しみにしています！


屋敷・嶋佐　ありがとうございます！