カルチャー

PARAKEET CINEMA CLASS Vol.11/『悪は存在しない』(監督:濱口竜介)

「あの声の主は東出昌大なのか?」

2024年4月29日

jingle: Kensuke Ide
cover design: Katsuyoshi Mawatari
text: Ryoma Uchida
edit: Keisuke Kagiwada

”真の映画批評に触れられるこの世でただ1つ”のポッドキャスト番組
「PARAKEET CINEMA CLASS」。

 今月も映画批評家の廣瀬純さんとライターの鍵和田啓介さんが、公開中の映画をネタバレ上等で語り明かしています。取り上げるのは、濱口竜介監督の『悪は存在しない』(4月26日公開)。さっそく予告編をチェック!

 今回は番組初となる日本人監督による映画『悪は存在しない』(濱口竜介・監)を取り上げます。舞台となるのは、自然豊かな高原が広がる長野県の水挽町(みずびきちょう)。その地に先祖代々暮らす巧(大美賀均・演)と娘の花(西川玲・演)が主人公だ。ある日、近くにグランピング場を作る計画が持ち上がる。コロナ禍のあおりを受けた芸能事務所が政府からの補助金を得て計画したものだったが、ずさんな計画に町内は動揺し、その余波は巧みたちにも及んでいく。

 

 濱口監督の新たな実験精神に溢れる本作は「良い意味での”普通の映画”」という廣瀬さん。「小さい驚きが次から次へと連続的に起こる」本作をショットごとに分析。そして「画面外から”あの人”の声が聞こえる」真相とは!? 縦横無尽に広がる話を聞き逃さぬよう!

※繰り返しますが、ネタバレ上等がコンセプトなので、未見の方はくれぐれもご用心を!

Host:
廣瀬純/1971年、東京都生まれ。哲学・映画批評。龍谷大学教員。映画関係の著書に『シネマの大義』『シネキャピタル』など。
鍵和田啓介/1988年、東京都生まれ。ライター、編集者。著書に『みんなの映画100選』など。