フード

アンチョビバターを挟む、サンドイッチ。

定番料理のニューディール。Vol.25

定番料理のニューディール。

photo: Haruki Anami
illustration: Cari Vander Yacht
text: Ryota Mukai
web edit: Miu Nakamura
2026年5月 949号初出

2026年4月10日

『BEARD』店主・料理人の原川慎一郎さんによる本誌の連載「定番料理のニューディール」。みんなが好きなお決まりのメニューを再考し、カンタンに、そしてちょっとお洒落に作る方法を料理人の原川慎一郎さんが提案します。POPEYE Webではそのレシピをムービーでご紹介。第25回はサンドイッチ!

ひと口食べれば、香ばしいパンがカリカリと、分厚いきゅうりがシャキシャキと鳴る。噛めば噛むほどにトマトの酸味とアンチョビの塩味が混ざり合い、その後から口のなかで溶けたバターのまろやかさが追いかけてくる。これぞ順番の妙。

– 材料(1人分)-

・食パン(8枚切り) 2枚
・きゅうり 60g
・トマト 60g
・玉ねぎのみじん切り 小さじ1
・アンチョビ 4〜5切れ
・無塩バター 30g
・赤ワインビネガー 適量
・塩 ひとつまみ
・黒胡椒 少々
・菜種油 小さじ1

– 作り方 –

1. パンを焼きます。油をひかずにフライパンに入れ、パンに皿をのせて上から押さえましょう。両面に焦げ目を付けます。パンの水分を飛ばしてカリッと仕上げるために皿の縁に浮かせるように置きましょう。

2. トマトを5㎜幅程度に厚く切ります。きゅうりも厚めに、かつパンの長さに合わせて縦長にカット。ピクニックに持ち出すなど、食べるまで時間がかかるならキッチンペーパーに並べて水気を取ります。すぐに食べるなら不要です。

3. ドレッシングを作ります。ボウルに、みじん切りした玉ねぎと塩、菜種油、全体が浸るほどの赤ワインビネガーと黒胡椒を加えて混ぜます。

4. バターを2〜3㎜厚にカットし、パン全体に敷き詰め、この上にアンチョビを並べてください。

5. もう1枚のパンにきゅうりを並べ、ドレッシングの玉ねぎをのせ、この上にトマトを置きます。4と重ねて、カットし完成です。

フライドエッグオープンサンドイッチ

材料(1人分)
・山型食パン(8枚切り) 1枚
・にんにく 1/2片
・豚バラスライス 3枚(50g程度)
・卵 1個
・塩 適量
・胡椒 適量
・菜種油 適量

1. フライパンでパンを両面焼き、温かいうちににんにくをこすりつけてください。

2. フライパンに薄く菜種油をひき、中火にかけて豚バラスライスを入れます。片面に焦げ目ができたら裏返し、すぐに取り出して塩・胡椒をします。このフライパンに菜種油(大さじ4)を加え中火にかけます。油が水のようにサラサラし、ほんのり煙が出てきたら卵を入れます。油を白身にかけて表面が雲のように膨らみ、裏面に焦げができたら、火を止め、塩をします。

3. パンの上に豚バラスライスとフライドエッグをのせ、黒胡椒をひいたら完成です。

– 今月の古来種 –
源助だいこん

石川県金沢市周辺で栽培されてきた伝統的な野菜・加賀野菜に認定されている大根。肉質が柔らかく、煮崩れしにくいことから、金沢おでんの代表的な具のひとつとされる。「ずんぐりむっくりした可愛い大根です」

古来種野菜とは? 品種改良されず、日本各地の畑で長きにわたり受け継がれてきた種のこと。在来種とも。「野菜の民芸品のようなものです」

– 小さな流儀 –
コンテナとペーパーで野菜を保存。

日々野菜と向き合う原川さんは、その保存のプロでもある。水分を吸うキッチンペーパーを野菜の間にかませながら、密閉・保湿できるコンテナに収めて冷蔵。これなら、キッチンの冷蔵庫の野菜室でも真似できる。

プロフィール

アンチョビバターを挟む、サンドイッチ。

原川慎一郎
『BEARD』店主

はらかわ・しんいちろう|1978年、静岡県生まれ。長崎県雲仙市でレストラン『BEARD』を営む。北海道函館市のカフェ『cafe water』のオーナーでもある。

Instagram
https://www.instagram.com/beard_shin_harakawa/