朝からビールが飲める喫茶店『PiPo』が若林にニューオープン

どうしても応援したくなる二人が営む喫茶店ができた。

2026年4月5日

photo: Hiroshi Nakamura
text: Toromatsu

2025年12月、世田谷区若林5丁目に喫茶店『PiPo』がオープンした。店を切り盛りするのは、今年で30歳を迎える中島弘人さんと、パートナーの藤井美香さん。8時から17時まで営業していて、朝からやっているってだけで応援したくなる。しかも、美香さんがとびっきり朝に弱い体質で、弘人さんに店を任せてしょっちゅう社長出勤をかましてしまうというから余分にエールを送りたい。

店の最大のウリはモーニングセットに加え、ビアセットがあり、サーバーで入れた美味しいビールが朝から飲めるってところ。なぜこういうスタイルの店を始めたのかが気になったが、弘人さんは決して着実にこの道に向かって歩んできたわけではない様子。銭湯やスナックを営みたいと思っていたがなかなか叶えられず、友人と雑誌を製作したり、イベンターをしたり、アパレル業に務めたりと、うだつの上がらない20代を過ごしたみたいだ。

たまごサンドとビールのセット(1450円)。初めて味わったがかなり至福。

料理はまったく苦じゃないという二人。ナポリタン(950円)もおすすめ。

美味しいビールを提供するために、サーバーの洗浄やケアを怠らない。

店内を物色するとおもしろい。古着のTシャツなんかも少しある。

「最終的にって感じです。人が集まる環境がずっと好きで、何かしら飲食はするつもりだったのでビアバーでビール注ぎの修行だけはしていました。店を初めてとりあえず毎日8時~22時オープンで様子見していたんですけど、この辺りは夜の良いお店が多いから、朝寄りのほうがいいのかなって。最近ようやく定休日も作りました。モーニングのビアセットは新宿駅に僕たちが好きなベルクというビアカフェがあって、同じようにやりたいと思っていたんです」。

ジーンズソムリエの資格を取ったが今のところ活かせずにいる弘人さんと、そんな紆余曲折を経た弘人さんをギャラリーに務めながら長く見守ってきた美香さん。ふたりの日進月歩が、ようやく実を結んだという感じで心から開業を祝福したくなる。ぜひみんなも早く起きた休日に、どんなもんかと訪れてみて! もちろん暖かい気持ちでね。

どうしても応援したくなる二人が営む喫茶店ができた。

PiPo

テレビがついていたり、店主の好きな本が程よく置いていたりと、喫茶店特有の落ち着いた雰囲気を持ちながらも、不定期でポップアップやイベントを開催。いずれ二階も手を加えていきたいらしく、これから進化していく感じも楽しみ。◎世田谷区若林5-17-1 8:00〜17:00  木曜休


https://www.instagram.com/pipo.wakabayashi/