TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#1】ルワンダへ

執筆:黄瀬麻以

2026年3月10日

『ONIBUS COFFEE』の店主、坂尾篤史くんとはかれこれ10年くらいの付き合いになる。友人を介して知り合って以来、気が合って話すようになり、彼の店に通うようにもなった。

2012年に独学で始めた小さな1店舗から、今では国内外含め12店舗まで増えたけれど、「生産者からお客さんまでを正しくつないでいこう」という彼の姿勢は、出会った頃からまったく変わっていない。むしろより一層熱心になっていると感じる。

坂尾くんは昔から自分の足で中南米、アフリカなどの国々の農園に出向き、豆を買い付けている。特にルワンダでは買い付けだけにとどまらず、土壌環境の改善プロジェクトも行なっているという。

私にとっては、被写体として興味深いけどなかなか行くチャンスのない国ばかりだし、そのプロジェクトにもとても興味が湧いた。同行させてよ!とアプローチしていたのだが、去年それがかなってルワンダへの同行を許された。

まずコーヒーの買い付けとは?というところをざっくりと説明すると……
日本のほとんどのお店や業者が、国内の輸入業者や商社から豆を仕入れている。仲介業者のサポートの元で、豆の生産地を自ら訪問する/しないは、それぞれのお店の方針。坂尾くんは、豆の質や農家の環境を直接見て選びたいという思いから、多くの生産地に長年積極的に通っている。

さてさて、飛行機で韓国~エチオピア経由で約22時間かけてルワンダに到着。
燦々と降り注ぐ美しい光、色鮮やかな洋服を着た美しい人々。空港を出た瞬間に、目の前にある風景に私は心を奪われてしまった。流暢な英語を話す、とても優しそうなドライバーが迎えにきてくれる。ここでほんの30年ほど前に悲惨な内戦があったなんて、人からも場所からも微塵も感じなかった(ここでは説明を省きますが、気になる方はぜひ調べて事実を知ってください)。

そうした土地からやってくる豆を、私たちは日々飲んでいるという事実も忘れたくないですよね。
世界は悲しさにも美しさにも、残酷さにも幸せにも繋がっている。

来週から、豆の買い付けだけに止まらないONIBUSのルワンダへの取り組みや実際に同行した内容を話していきます。

それではまた!

プロフィール

黄瀬麻以

きせ・まい|1984年京都府生まれ。フリーランスカメラマンとして東京を拠点に、雑誌、広告などで活動中。

Instagram
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ONIBUS COFFEE
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